2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

チェチェンの報道番組

いろいろ問題があって進まなかったチェチェン戦争についての報道番組が放映されることが決まった。2004年9月末から準備し、11月には先行取材、12月から1月にかけて戒厳下のチェチェン領内に入った。奇跡的とも言える取材を実現しただけに、これまで番組がき…

「忙しい」という言葉はタブーだそうですね。

明日からしばらく原稿書きに没頭します。楽しいことはみんな後回しにして、修行僧のような生活を始めます。土曜に、チェチェン連絡会議の事務局会議をしました。やる気のある若い人がたくさんいて、チェチェンはいいですね。グッズの相談をしました。「マス…

チェチェンの子どもが爆弾を作る

(英紙タイムスの記事より。子どもたちが爆弾を作って、ロシア人を殺している−−−受け取る人にとっては、ショックかもしれない。あるところでチェチェンの子どものビデオを見せて講演をしたときに、会場から「子どもたちが復讐をしようとしていないのを見て、…

チェチェン独立派、欧州評議会を強く非難

(独立派のサイト「カフカス・センター」に掲載されたチェチェン政府声明。よくわからない部分もありますが、基調となっている認識は無理のないものと思います。(CN編集)) チェチェン共和国イチケリア政府(独立派)から、欧州評議会および欧州評議会議員…

進行状況

朝、チラシを入れた封書を20人ほどに発送する。バイト先では席がえが続いていて、虚弱なわたくしにはこたえますね。しかし体力を温存して、家に帰ったら原稿書きです。ここぞというときにワークホースのように働く支援運動の若者たちが、今日も工作をして…

RFE/RL via ChechenWatch:チェチェン共和国・サドゥラーエフ大統領へのインタビュー

6月4日づけの「チェチェンプレス」は、サドゥラーエフ大統領が、「ラジオリバティー・チェチェン語放送」記者の質問に答えたインタビューのロシア語訳を掲載した。このインタビューには、マスハードフ大統領の殺害後の大統領職務継承の裏話が詳しく語られて…

バイト先の席替え

席替えする。不機嫌な美人の真向かいの席になる。不安。 荷物を整理していたら銭湯の回数券が出てきた。期限が近いのでこれから暇を見ていこう。近所の銭湯は刺青のおじさん/お兄さんがいつも出入りしているが、別に怖くない。極道はこんなところでは堅気に…

「とりあえずチェチェン人」というやり方。

フォーブス編集長クレブニコフの死にはアメリカ政府が関心を持っていた。少なくとも自国民がモスクワで死んだという意味で。ロシア当局にはアメリカ当局から「早く捜査しろ」という要求がきていたが、これまで10人以上のジャーナリストの暗殺事件はどれも…

AP:「フォーブス」編集長殺害にチェチェン人関与?

6月16日、ロシア最高検察庁は、米紙「フォーブス」ロシア語版のポール・クレブニコフ編集長が昨年7月に殺害事件に関し、チェチェン独立派のホジアフメド・ヌハーエフ元副首相を起訴したことを明らかにした。クレブニコフ氏はヌハーエフ氏に対するインタ…

チェチェンニュース Vol.05 No.17 2005.06.16 発行部数:1692部■チェチェンに50箇所以上の遺体遺棄現場がある 親ロシア派政府当局者認める(大富亮/チェチェンニュース) きょうの英紙ガーディアンとロシアのモスクワ・ニュースによると、ロシア政府がチ…

The Guardian:親ロシア派政府、大量の遺体遺棄を認める

(思い切り粗い訳)チェチェン政府(親ロシア派)は、チェチェン全体で50カ所に上る遺体遺棄現場が存在することを明らかにした。この当局者によれば、ここ5年間の間にチェチェンでは失踪事件が相次ぎ、最大で6万人が親族・友人を失っているという。同政…

クラーエフ裁判「テロリストたちは撃たなかった」人質たちが語る

6月14日、ウラジカフカスでのヌルパシ・クラーエフ裁判が再開された。15日のコメルサント紙によると、被害者(元人質を含む)たち8人が証人となった。最初に証言したアレクサンドル・グメツォフの13歳の娘アザは、体育館で焼かれていた。彼はクラー…

住民、親ロシア派による不当拘束に抗議

6月11日、チェチェンのシェルコフ地区、ボロズディノフスカヤの住民たちが、マハチカラ−アストラハン道路でピケをはり、親ロシア派の司令官スリム・ヤマダエフが指揮する東部連隊が行った掃討作戦で11人の村人が不当拘束されたことに抗議した。占領当局…

列車脱線事故はチェチェンのイメージダウンを狙っている

チェチェン独立派の在英代表者のアフメド・ザカーエフ文化相は、12日のチェチェンプレスでの声明で、モスクワーグロズヌイ線での爆破脱線事故に、ロシア連邦保安局(FSB)が関与しているとの考えを明らかにした。ザカーエフよると、最近ロシア外務省は…

ロシア南部で脱線事故、バサーエフのテロ?

グロズヌイからモスクワへの列車が脱線。爆破の形跡があるとして、ロシア連邦当局はテロの線で捜査を開始したそうです。幸いにも犠牲者はいない模様。今回の各紙報道では、これらの説明として「バサーエフの報復宣言」がしめくくりに援用されています。5月…

「チェチェン共和国文化の日」に思う

6月3日 モスクワ、Y.K

チェチェン戦争は終わった?

99年の第二次チェチェン戦争の始まりから、2000年前半のグロズヌイ攻防戦の時期には、チェチェンからは悲惨な知らせが相次いだ。難民の車列が空爆されたり、10万人のグロズヌイ市民が包囲されたり。その時期に、東京にいてリアルタイムでニュースを…

RFE/RL:サドゥラーエフ・テロリズムを非難

チェチェン独立派のサドゥラーエフ大統領は、6月3日のラジオ・リバティーの北コーカサスサービスのインタビューに対して、テロリズムを非難し、それらの勢力とは手を結ばないと語った。また、同大統領は、ロシアの軍事目標に対する最大限の打撃を目指すが…

法制度確立の動き

チェチェンとロシアの間にはハサブユルト合意と相互関係に関する条約があるが、ロシア側はいったん調印しながら、今はなかったふりをしている。そして新しい「権限分割条約」を準備中だ。インターファックス通信によると、傀儡政権の大統領アルハノフは、「…

バサーエフふたたび

チェチェン独立派の新大統領、サドゥラーエフのインタビューが、数日前にラジオ・リバティーに公表された。この中で同大統領はテロリズムに対して強く批判したはずなのだが、今日になって入った情報は、シャミーリ・バサーエフとの連携を示唆するものだった…

モスクワ劇場占拠事件・テルキバエフその後

死んでいた ずっと、「どうなったんですか、テルキバエフの件は」と聞かれていて、時間ができたので調べてみた。2002年のモスクワ劇場占拠事件には、実はロシア側のエージェントが挑発していた可能性がある。これによらず、「チェチェンによるテロ」と言…

RFE/RL:あれは招待だったんですよ

イングーシで、ポーランドの記者が当局に拘束された件について、イングーシ内務省のスポークスマン、ムラート・ズラードフ氏は「誘拐の危険があったので、彼らの安全のために内務省に来てもらっていたんです」と話した。記者3名は、チェチェンの取材のため…

kommersant:クラーエフ裁判

今週もがんばっていきましょう。クラーエフの供述の、まとまった記事が見あたらないので、いろいろな記事の断片的な記述を集めている。大半は無駄な作業かもしれないが、いまのところこれしかない。 6月1日のコメルサント紙英語版によれば、クラーエフたち…

サドゥラーエフ大統領、誘拐とテロを強く批判

Abdul-Khalim Sadullaev, the successor to slain Chechen President and resistance leader Aslan Maskhadov, told RFE/RL's North Caucasus Service in a 3 June interview that he strongly condemns terrorism and said it is not part of the resistanc…

クラーエフ裁判の状況 <その1>

クラーエフ問題をどう考えたらよいか、まだわからない。ベスラン事件でたった一人生き残ったテロリスト、という位置づけがまずあやしい。率直なところ、ロシア側が送り込んだチェチェン人エージェントなのではないかと思っている。しかし裁判では罪状を認め…

RFE/RL:ポーランドのジャーナリストが拘束される

6月1日ごろ、チェチェンの隣国イングーシ共和国でポーランド人ジャーナリスト3人が拘束され、14時間後に釈放された。しかし所持していた18本のビデオカセットは没収されたままだ。3人は有効なビザと、ロシア外務省発行のアクレジテーションを持って…

チェチェンのムフティ

6月2日のRFE/RLによると、5月31日、カディロフ後の宗教指導者(ムフティ)、アフメドハッジ・シャマーエフのさらに後任のムフティが立候補した。スルタン・ミルザーエフ41歳。シャマーエフの副ムフティだった。シャマーエフは先週辞任の意向を固めた…

ラムザンとガンタミロフが対立

私兵集団「カディロフツィ」の頭目の親ロシア派、ラムザン・カディロフ第一副首相と、横領で逮捕されて第二次チェチェン戦争のときに親ロシア派部隊を率いて侵略の先鋒となった元グロズヌイ市長ベスラン・ガンタミロフ*1が対立している。ようするにどっちも…

[ベスラン子を失った母がクラーエフの赦免署名集め

クラーエフを赦免するための署名集めを開始した母親がいる。lenta.ru などによれば、ベスラン事件で子を失ったスザンナ・ドビィエーワさんは、クラーエフが真実を話すことを条件に、赦免のための署名をあつめようとしている。http://lenta.ru/news/2005/06/0…