2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「カフカスの悲劇、過去と現在」

カフカス基金による国際会議コミュニケ 2005年5月21日、イスタンブール http://www.kafkas.org.tr/english/index.html#none この会議の席上で発表された、チェチェン共和国大統領総代表、ウマル・ハンビエフの発言は次のURLに:http://d.hatena.ne…

閉ざされた声=チェチェン(7)長老アブハジ(林克明)信濃毎日新聞2005年5月27日掲載の記事を改稿

急ぐな。急ぐとすべてを失う 二〇〇五年元旦、チェチェンのゲヒチュー村を訪ねた。首都グローズヌイから南へ車で約四十分。山岳部の入り口に位置するこの寒村にまでロシア占領軍は駐屯している。 日本人が村に来たと聞いて、一八九〇年生まれの長老アブハジ…

NGOへの海外資金規制 ロシアが政変防止策? 

東京新聞7月22日付け。「プーチン体制のロシアではクレムリンの圧力を恐れ、企業からの政治、社会団体への支援は激減。活動は海外からの寄付などの資金提供に依存しているのが現実だ。チェチェン戦争に批判的なNGO「兵士の母委員会」のメリニコワ代表…

閉ざされた声=チェチェン

(6) タイーサ(下)(林克明) 2005年5月20日付け信濃毎日新聞記事を一部改稿 私には伝える勇気がある チェチェンの西隣にあるイングーシのナズラン市。二〇〇五一月十二日、住宅街の一角を封鎖したロシア連邦保安局(FSB)の特殊部隊員たちは、午後二…

ユーシェンコ大統領あての公開書簡

原文: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20050518/1116381775 ウクライナで十四年間生活し、オレンジ革命にも参加したにも拘らず最近追放された日本の仏法僧より ユーシェンコ大統領殿 大統領就任百日を迎えられた事に対しまして心からお祝い申し上げます。 ご…

Vol.05 No.20 2005.07.17

発行部数:1665部 「上演されなかった『三人姉妹』」、その後 大富亮/チェチェンニュース ライトの落ちた劇場の席に腰をおろしたと思ったら、いきなり銃声が轟き、左右の扉を蹴破るようにして突入してきたゲリラたちに、私は銃口をつきつけられた。そういう…

閉ざされた声=チェチェン(5)タイーサ(上)

2005年5月13日付け信濃毎日新聞を一部改稿 終わらぬ戦争―娘の未来は 第二次チェチェン戦争が始まって間もない一九九九年十一月、チェチェンの首都グローズヌイは周囲の半分近くをロシア軍に包囲され、多くの住民が脱出していた。瓦礫の街には灯りも暖房もな…

閉ざされた声=チェチェン(4)マジーナ

2005年4月29日信濃毎日新聞掲載原稿(一部改稿) 「行方不明者」捜す女たち 「人間はこの世に一度生まれ、一度死ぬ」 二〇〇〇年三月、チェチェンの惨状を訴えるために来日した「チェチェン母親たち」代表のマジーナ・マゴマドワ(51)が語った言葉が今も忘…

バイナフ自由通信に連載します

林克明です。このサイトで、チェチェン取材に関する連載を始めると書いて以来、数ヶ月も経ってしまいました。遅ればせながら7月1日より、『バイナフ自由通信』で「チェチェン日記」を始めました。ぜひ読んでみてください。気が向いたときに読んでいただけ…

閉ざされた声=チェチェン(3)アブバカール

信濃毎日新聞2005年4月22日掲載原稿を一部改稿 <「生き抜く」という抵抗> チェチェンの首都グローズヌイ。外壁のレンガに弾痕が残るアパートの部屋には、ベッド以外に家具がなかった。この部屋に住むアブバカール・アミーロフ(52)は、白髪頭で、実年齢…

7/22 森住卓さんに聞くイラクの劣化ウラン弾汚染

ご案内 おはようございます。みみの会です。雨が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。みみの会の頃には梅雨も明けているのではないかと、勝手に予測しております。暑気払いが楽しみですね。 さて、今回のゲストは、フォトジャーナリストの森住卓さんです。…

閉ざされた声=チェチェン(2)タマーラ(下)

信濃毎日新聞2005年4月15日掲載原稿を一部改稿 「民族抹殺」の犯罪を記録 再びビデオカメラを手に 一九九九年九月、チェチェンとロシアの停戦合意は破られ、第二次チェチェン戦争が始まった。ロシア軍は、第一次戦争(九四―九六年)をはるかに上回る大規模な…

閉ざされた声=チェチェン(1)タマーラ(上)

信濃毎日新聞 2005年4月8日掲載の記事を一部改稿 四年七ヶ月ぶりの再会 一九九四年十二月、ロシアからの独立を求めるチェチェンにロシア軍が侵攻し、第一次チェチェン戦争が始まってから十年余。チェチェン人女性タマーラ・カラーエヴァ(51)は、数々の…

「チェチェン議会選へのイスラム諸国の選挙監視を歓迎」ラブロフ外相

RIAノーボスチの報道によれば、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、11月に予定されている親ロシア派のチェチェン議会選挙への、イスラム会議機構(OIC)の選挙監視団の参加を希望するとの意向を語った。チェチェン独立派を排除する形での議会選挙の準備…

ラムザン、警察部隊の権限拡大を要求

親ロシア政権の第一副首相である、ラムザン・カディロフ(親ロシア私兵集団のボスで数々の人権侵害を引き起こしている)は、グデルメスで28日に、「チェチェンの警察はテロリズムと犯罪に対抗するために、もっと強い権限を与えられる必要がある」と語った…

ボロディノフスカヤ掃討作戦について

6月4日に、チェチェンのボロディノフスカヤ村に対する掃討作戦が行われ、この村で多数を占めていたアヴァール系住民の、ダゲスタンへの集団避難が伝えられていた。この件についてベスラン・ガンタミロフ元グロズヌイ市長(汚職で逮捕・投獄されたのち、第…

ロシア政府−親ロシア派間の権限協定遅れる

チェチェン親ロシア派政府とロシア連邦政府の権限協定が準備されていたが、今のところ無期限に延期となっている。南部連邦管区のコザク大統領代表のスポークスマンによれば、「協定案は、南部連邦管区当局とモスクワ当局の間で検討を続けている。重要な修正…