2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

新体制ロシアをどう見たか

5月7日にドミトリー・メドベージェフがロシア新大統領に就任して1か月以上がたった。「新体制」発足にあたって日本の各メディアはこれをどう評価したのか。また、チェチェン問題はどう扱われていたのか。新聞の論説を追ってみた。 結論から言えば、各紙の論…

東京新聞:ロシア地方実力者発言『双頭体制』に波紋『地方首長の直接選復活を』プーチン氏に異議

(2008年6月25日 朝刊) ロシア中部タタルスタン共和国のシャイミエフ大統領(71)が、プーチン首相が大統領当時に廃止した地方首長直接選挙制の復活を訴え、波紋を広げている。シャイミエフ氏は与党「統一ロシア」共同議長を務めるなど、ロシア政界きっての…

チェチェンイベント情報 2008.06.25

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20080625/1214378834 (HTML版) 発行部数:1685部 - 明日夕方、赤坂のドイツ文化センターで、アンナ・ポリトコフスカヤ殺害に関するドキュメンタリーが上映されます。しかし時間帯が早いです。NHKあたりで放送されるといいのです…

チェチェンニュース Vol.08 No.05 2008.06.25

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20080625/1214369714 (HTML版) 発行部数:1685部 チェチェン紛争の情報+αを発信するメルマガです。 購読は無料です。 ここにメールアドレスを入力すると、購読できます: チェチェン関係のいろいろなニュースをまとめてお送り…

ロシア政府、チェチェン復興予算に50億ドルの支出を発表

(6/23 ロイター)6月23日、ロシアのプーチン首相は、チェチェンの復興のために2011年までの間に50億ドルの支出をすると発表した。すでに政府は数十億ドルの支援を、チェチェンの戦災復興に投入しているとした上、プーチン首相は今回の措置によって「雇用は今…

グロズヌイ−モスクワ空路に新会社路線が就航

(6/17 BBCモニタリング・インターファックス) チェチェンの航空会社「グロズニー・アヴィアが、グロズヌイとモスクワ間の定期航空路を開設し、16日にヤコブレフ42型機中距離ジェット旅客機による初フライトが行なわれた。現在1日3往復のモスクワ・グロズヌイ…

イングーシでアウシェフ元大統領復帰への署名、8万筆を越す

(6/17エージェンシー・コーカサス) チェチェンの隣国、イングーシの人々が、元大統領ルスラン・アウシェフ氏の再度の大統領就任を求めて、8万5千人にのぼる署名を集めている。イングーシの人口は45万人。署名を集める委員会のマゴメッド・ハズビエフ氏による…

ポリトコフスカヤ事件捜査は終わっていない―NG紙副編集長語る

(6/18 ラジオ・リバティー)ロシア検察当局は、2006年に起こったジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤ暗殺事件についての捜査を終了すると発表した。当局側は、3人の容疑者を特定したとしている。ポリトコフスカヤは、2006年10月7日に、モスクワの自宅の…

チェチェン人権担当者、ロシア軍高官発言を批判

(インターファックス 6/20)ロシアの北コーカサス統合軍の司令官の最近の発言に対して、チェチェンの人権オンブズマン(親ロシア派)が批判している。これは、同軍のニコライ・シヴァク司令官の「チェチェンの住民は、分離主義者と戦うロシア軍に協力しようとし…

グルジアのチェチェン難民、パスポート取得可能に

(グルジア・messenger.com.ge 6/23)グルジア司法省は、国内に滞在中のチェチェン難民に対して、グルジアのパスポートを発給していると明らかにした。 グルジア政府の市民登録局は、すでに昨年から現在までに、千人以上のチェチェン難民に、在留許可を発給し…

「メモリアル」職員に対する脅迫

6月17日、チェチェンのウルスマルタン地区で、メモリアル人権センターの職員がロシア武力部局に拘束された。メモリアルのグロズヌイ事務所所長のシャフマン・アクブラトフによると、彼と3人の同僚たち(ザレマ・ムクシェヴァ、ミラーナ・ワハーエヴァ、ヤラギ…

人権担当者、再び遺体の遺棄現場を発見

(ロイター6月20日)民間人を中心とする、800人以上にのぼる遺体の遺棄現場が、チェチェンの首都グロズヌイで発見された。人権当局者が今日明らかにした。チェチェンにおける連邦の人権代表、ヌハジーエフ氏のスポークスマンはこう語る。「グローズヌイ市民の…

写真と歴史が語る隠されたチベット

JVJA(日本ビジュアル・ジャーナリスト協会)では以下の要領でチベット問題をより深く知っていただくための報告会を現代史研究会とともに明治大学にて7月21日(月・祝日)に開催します。転送転載は歓迎です。 チベット報告会開催の趣旨 今年3月半ば、チベッ…

欧州議員、「メモリアル」をノーベル平和賞に推薦

欧州議会の一部の議員たちは、人権団体「メモリアル」を、ノーベル平和賞に推薦しようとしている。メモリアルの活動が、北コーカサスの人権侵害の問題を活発に伝えてきたことによるものだ。 「メモリアルは、政治的な目的ではなく真実を追究してきた。ここで…

バングラデシュのガロ民族の村にステイしよう!! 先住民族との交流を通して学ぶエスニック・ピース・ツアー

チラシ(PDF形式)→ http://jumma.sytes.net/webpeacetour2008.pdf 関連URL→ http://daily.jummanet.org/?eid=782989このツアーは8月9日バングラデシュの首都ダッカで開催される『世界先住民族の日』イベントに、全国45民族の先住民族の人々と共に参加した後…

「核燃料サイクル安全小委員会」に声を

14日の岩手・宮城内陸地震に、列島全体が活断層の上にある日本で原発・再処理を行なうことの無謀さを、あらためてまざまざと見せつけられる思いです。岩手、宮城、福島のみなさま、心からお見舞い申し上げます。(以下、転送歓迎) このようなときに、とあ…

「フレンチ・ドリーム」を追うチェチェン難民

ポーランドにいる数千人のチェチェン難民のたった一つの夢は、西ヨーロッパにたどりつくことだ。とくに、2007年12月にシェンゲン協定エリアが拡大したフランスに行くこと。 「フランスに行きたいですね。ここにいる人はみんなそうですよ」と、40すぎのチェチ…

オーストリア国境でチェチェン難民4人が逮捕された

Prague Daily Monitor:6月3日、チェコ警察は、オーストリアとの国境付近で、若い4人のチェチェン難民(いずれも男性)を逮捕した。この事件はオーストリアとスイスで開催されたサッカー・ユーロ2008のための警備中に起こった。 チェチェン人たちは、オースト…

南部ベノイ・ヴェデノを独立派が短時間占領、行政府関係者を襲撃

(独立派ゲリラが、現地の傀儡政府関係者に対して、懲罰者的に振舞っていることがわかる報道。05年にアンドレイ・バビツキー記者が「独立派ゲリラはいわば野戦警察官といえる役割を担っている」と発言した内容に近い事件が発生している) チェチェン親ロシア派…

チェチェンニュース Vol.08 No.04 2008.06.14

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20080614/1213436137 (HTML版) 発行部数:1688部 チェチェン紛争の情報+αを発信するメルマガです。 購読は無料です。 チェチェン関係のいろいろなニュースをまとめてお送りします。 - INDEX *マリア・キルバッソワさん、フィ…

キルバッソワさんの強制送還、数ヶ月先に延期

12日、ヘルシンキの裁判所は、同国の入管による、マリア・キルバッソワさんのロシアへの強制送還の処分に関し、キルバッソワさん側からの対抗手続きが終わるまで、凍結するという決定を出した。弁護士のヘルツバーグ氏はこの決定を賞賛した上で、これであと…

エストニア、キルバッソワ事件をめぐってフィンランドを批判

(タリン発AFP)フィンランドは、人権活動家のロシアへの送還をめぐって、おなじくEUに加盟しているエストニアからの非難にさらされることになった。「フィンランドでの動きは、EU全体の恥です。私たちが人権問題でどんな二枚舌を使っているかをさらけだしてい…

人権活動家、フィンランドから強制送還の危機

年老いたロシアの人権活動家、マリア・キルバッソワさん(67歳)に出された強制送還命令は、彼女の健康状態に鑑み、1週間猶予されることになった。 弁護士のレオ・ヘルツバーグによると、キルバッソワさんは強制退去命令への対抗手続きを、行政裁判所で起こす…

マリア・キルバッソワさんがフィンランドで強制送還の危機に

96年にチェチェン戦争の平和的解決を訴えて来日した、ロシア兵士の母親委員会代表(当時)のマリア・キルバッソワさんが、娘さんを頼ってフィンランドに渡ったものの、現地の当局から退去を要請されていたことがわかった。 現地紙などの報道を総合すると、2007…

スウェーデン司法、独立派の引渡しを拒否

スウェーデン最高裁判所は6月10日、ロシア政府によるチェチェン独立派戦士の引渡し要求を却下した。「問題の嫌疑はきわめて政治的なものだ」と、法廷は述べた。 引渡しを要求されていた男性(39)は、2002年の5、6月にかけて、国家公務員を殺害しようとして、…

チェチェンで数箇所の遺体遺棄現場発見される

6月初旬、チェチェンのグデルメスとヴェデノ地区で、数箇所の遺体遺棄現場が見付かっている。チェチェンの当局筋(親ロシア派)は、発見された遺体は、すべてヤマダエフ指揮下の「ヴォストーク部隊」による略式処刑の被害者だと断言している。 グデルメスで発…

ヨーロッパ人権裁判所は、チェチェン人の最後の希望−EUは判決を活用して人権侵害の根絶を

(ヒューマンライツ/ウォッチなどの人権団体が、これまで31件にのぼるチェチェン問題に関するロシアの責任を認めた判決の活用についての声明を出しました。これによると、ヨーロッパ人権裁判所での判決は、<個々のケースでの補償をすればよいのではなく、…

講演・守られない五輪の約束〜弾圧される中国人ジャーナリストたち

[2008年06月21日(土)] - アムネスティ・インターナショナル日本主催◆講演会 北京オリンピック・キャンペーン守られない五輪の約束 弾圧される中国人ジャーナリストたち 〜獄中作家委員会・張裕さんを招いて〜 - と き:6月21日(土) 午後2時半開演(午後2時…

グローズヌイのカフェで自家製爆弾、8人が負傷

ロシア非常事態省の消息筋によると、6月9日、チェチェンの首都グローズヌイのカフェで、連続して二度の爆発があった。複数の当局者の見解は、自家製爆弾と単なるガス爆発に分かれている。 非常事態省南部事務所の職員マラート・プロコペンコフによると、二個…

アブハジア紛争問題、ソチオリンピックに影響か? EUの外交活動活発化

ロシアに対するEUの圧力が強まる中、EU弁務官は、最近のグルジア内部の独立志向地域であるアブハジアでのロシア政府の行動が、2014年のソチオリンピックを脅かすものになるとの見方を明らかにした。 EUのベニータ・フェレロ・ワルドナー対外弁務官は、ロシア…