ドーガン家カナダ出国のご報告とカンパのお願い

 以下、クルド難民二家族を支援する会からの転送です。よろしければ、ドーガン家のカナダ出国と当面の生活を支えるための寄付をお願いいたします。
http://homepage3.nifty.com/kds/kds_048.htm

ドーガン家カナダ出国のご報告とカンパのお願い

 クルド人難民二家族を支援する会の東です。
 長い間みなさまからご支援を頂きましたが、エルダル・ドーガンさん一家が7月10日にカナダへ出国することが決まりました。正式に出国ビザを持っての出国です。お礼とともに出国へいたるまでの経緯をご報告いたします。
 2004年7月から9月にかけて、国連大学前で72日間の座り込み抗議デモをカザンキラン家とともに行ったドーガン家ですが、カザンキラン家はUNHCRによって国連が認めるマンデート難民でしたが、なぜかドーガン家はマンデート認定をされませんでした。当初は二家族ともに日本で難民認定されることを目指していた私たち支援会でしたが、マンデート認定されていないドーガン家は常に強制送還の危険がありました。そこで04年末から支援会の手による第三国出国を模索してきました。そんな折、05年1月にカザンキラン家の父親と長兄が強制送還されました。国連が認めたマンデート難民ですら強制送還して恥じない政府・法務省・入国管理局の強硬姿勢を目の当たりにして、早く第三国に出さなければドーガン家の生命の危険さえあると判断し、カナダへの出国を決め、取り組んで参りました。
 国際的なキリスト教団体が保証団体になってくれ、カナダの難民受け入れプログラムに添って受け入れを要請し、審査を待ちました。
 ご存知の通り、ドーガン家は06年4月にカナダ大使館からのインタビューを終え最終健康診断も7月に受けていたのですが、その後出国まで数ヵ月かかったため、今に至りました。エルダルさんの弟デニズさんは日本人女性と結婚したため早い段階で断られましたが、エルダルさん一家の結果が出ず、支援会としても
、審査を待つあいだ、祈るような気持ちでおりました。また、待つ以外なにもできないことから来るストレスにより、一家は体調を崩し、みなさまには年末カンパ等で多大なるご支援をいただきました。本当にありがとうございました。再度お礼申し上げます。
 カナダが難民として受け入れてくれたのは、逆に言えばドーガン家のケースは入管がどう言おうと難民として認められるべきものであったということです。カナダの良識と日本の国際的非常識を強く感じています。
 その後もいろいろありましたが、このたび7月10日の出国が正式決定したことを慶びたいと思います。とはいえ、なぜドーガン家を日本で受け入れられなかったのかを私たちは法務省・入管に問いたい。とともに、たとえ日本で受け入れられなかったにせよ、第三国への出国斡旋をなぜ彼らができなかったのかも追究せねばならないでしょう。素人だらけの支援会にできたことを、日本政府はできず、やらなかった。この責任は大きいと思っています。
 さて、ここでお知らせとお願いが一つずつあります。
 まずお知らせですが、ドーガン家とのサヨナラパーティーを7月1日夜に板橋区立グリーンホールで行います。ご案内を出しましたが、支援してくださったみなさま、ぜひ出席をお願いします。またこの日は、1年間の在留特別許可の出たデニズさんのお祝いも兼ねています。
 もう一つはお願いです。カザンキラン家はマンデート難民としてニュージーランドに行ったため、基本的な生活援助をニュージーランド政府から受けることができました。しかし、ドーガン家はマンデート難民に認定されていないため、カナダ政府からの生活援助はありません。渡航費用も自費です。基本的な社会保障は永住権を持つ人として受けることができますが、入国後の語学習得費用などさまざまな付加的サービスはカナダに行ってから受け入れ組織と相談してこなしていかなければなりません。渡航費用も約50万円かかります。
 そこで、渡航及び出国費用のためのカンパをお願いします。一応7月10日までにお願いしたいのですが、それ以後も7月一杯は受け付けます。その場合は支援会からカナダへ送金いたします。
どうかよろしくお願いします。
 なお、カンパの振込先は下記にお願いします。

  • 郵便局(郵便振替口座)

 00160―9―315820 (加入者名 寺井律子)

  • 銀行

  三井住友銀行巣鴨支店  普通 7048620 (寺井律子名義)