アンナ・ポリトコフスカヤ追悼集会 集会アピール

ootomi2007-09-24



市民約100名の参加の中、下記のアピールを発表しました。
Japanese people's Joint statement on Memorial gathering for Anna Politkovskaya

アンナ・ポリトコフスカヤさん暗殺1周年を迎えて』

2007年9月22日 於 文京区民センター

 約1年前となる2006年10月7日、モスクワにおいて、ノーバヤ・ガゼータ紙のジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが何者かによって銃撃され、生涯を閉じました。私たちは、ここに心から哀悼の意を表したいと思います。
 私たちは、彼女の48年間という短い生涯で残された最後の仕事、すなわち、現代ロシアの暗部と、チェチェン戦争の泥沼を克明に報道する記者として、彼女を知りました。いま、日本では著書が次々に刊行され、多くの人が、彼女の貴重な仕事に気づき始めています。
 ロシアのプーチン政権は、現在もチェチェンでの残虐な戦争と占領を続けており、人権侵害を組織的に行なうラムザン・カディロフ傀儡政権を支持しています。これによって、この12年間で20万人にも及ぶチェチェンの民間人が死亡し、多くの人々が難民としてロシア国外に逃れて、なすすべもなく避難の生活を続けています。
 また、プーチン政権はチェチェンに対してだけでなく、ロシアの民主化を求める人々に対しても、恫喝と暴力による支配を行なっていることを指摘しなくてはなりません。

 私たちは次のことを、ロシア政府に求めます。

  • アンナ・ポリトコフスカヤさんを殺害した真の犯人を、公正な捜査の下で逮捕し、公開の裁判にかけること。
  • ノーヴァヤ・ガゼータをはじめとする独立系メディアやNGOに対するあらゆる弾圧や不当な干渉をやめ、強権的な統治を改めること。
  • 多くの人々を苦しめているチェチェンでの軍事行動と人権侵害をただちに停止し、これらに深く関与しているラムザン・カディロフらを訴追すること。
  • そしてチェチェン独立派と和平交渉を行ない、平和裏に戦争を終結させること。

 歴史はかならず、人権と民主主義、そして平和を求める人々の側にあると、私たちは信じます。私たち日本に住む市民は、アンナ・ポリトコフスカヤさんを忘れず、そして無関心に陥ることなく、これからも、チェチェンの平和と、ロシアの民主化の実現を願い、日本においても連帯して行動し続けていきます。

 主催者一同
 
 以上