チェチェン問題の弁護士がモスクワで射殺された

１月19日AP チェチェン人女性を絞殺したロシア軍大佐の釈放に反対していたスタニスラフ・マルケロフ弁護士が、モスクワでの記者会見の帰り道に何者かに銃殺された。また、同行していた記者アナスタシア・バブローワも銃撃により負傷した。

マルケロフ弁護士は記者会見の席で、ブダーノフの釈放について、国際的な法廷の場で訴えると発言していた。また、彼は2006年に暗殺されたジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤさんの弁護士でもあり、2002年の劇場占拠事件で人質となったチェチェン人女性の弁護も行っていた。

当局によれば、襲撃の場所はモスクワ中心部で、記者会見の直後だった。ノーヴァヤ・ガゼータ紙のアンドレイ・リプスキー副編集長によれば、襲撃の際にマルケロフ氏をかばい、同紙のアナスタシア・バブロワ記者が負傷した。

ブダーノフは、チェチェン少女絞殺の件で、2003年に懲役10年の罪を言い渡されていた。マルケロフ弁護士はこの事件を担当していた。