ロシア治安部隊が先に撃った――証言

北オセチア、ベスラン学校占拠人質事件犯人ヌルパシ・クラーエフの裁判が続いている。9月3日の治安部隊の突入のさい、当局側は「体育館の中で爆発があり、中から銃撃があったために突入した」としていたが、現場の近所に住んでいる市民、クズベク・トルビノフ氏(64歳)は法廷での証言で次のように証言した。「装甲兵員輸送車が一台、爆発の前に校舎に向かって攻撃を仕掛けた」と証言した。

この証人は事件をすぐ近くの自宅から目撃していた。「3日目に、治安部隊の4人の兵士が、校舎内から遺体を引き取るために入っていった。人質犯の一人が出て行きて、遺体を運び出そうとしていた。そのとき、装甲車がやってきて、学校を銃撃し始めたんだ。爆発はそのあとで起こった」

ロシア当局はこれまで、体育館内に仕掛けられた爆弾を人質犯たちが爆発させたために、突入せざるを得なくなったと発表していた。しかし、遺族達は治安部隊が犯人達を掃討するために、焼夷弾火炎放射器戦車砲などを使ったと非難している。

Russian Forces Were First to Fire ― Beslan Witness
http://www.mosnews.com/news/2005/09/28/beslantrialwitness.shtml