5/30 広瀬隆講演会 「二酸化炭素温暖化説はなぜ崩壊したか エネルギー消費の正しい解決のために」

 ほとんどの人は、現在の地球は、人間による二酸化炭素の排出量が多すぎるために、温暖化が進んでいると信じこまされてきましたが、今やこの仮説は科学者のあいだでガラガラと崩壊しつつあります。今年初めには、会員2000人を擁するエネルギー・資源学会が「学者五人で討論したところ、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)参加者以外は、二酸化炭素温暖化説を全員が否定した」とする結果を学会誌に発表しました。なぜなら、二酸化炭素原因説は、あまりに地球の科学と矛盾するからです。
 第一に、人類が石炭・石油の大量消費によって膨大な二酸化炭素を排出し始めた1950年代のあと、1960〜70年代にかけて地球が急激に寒冷化に向かった気象の変化とまったく矛盾しています。第二に、IPCC二酸化炭素温暖化説の最大の根拠としてきた「20世紀に入ってから地球の気温が上昇し始めた」というデータは、過去18〜19世紀まで地球を覆った寒冷期(小氷期)をまったく無視した間違ったデータであり、気温上昇が始まった時期(19世紀)を完全に見誤ったものであること明白になっています。私たちが日々感じてきた1980年代からの温暖化は、実は石油をほとんど使わない19世紀から始まっていた地球の自然現象であったのです。そのほか、数々の事実の前に、温暖化を声高に叫んできたマスメディアも、最近では沈黙するようになってきました。
 実は、これらの科学的事実は、はるか以前から明らかだったのですが、「石油の消費量を減らすことは地球環境を守る」という考えの前に、多くの人がIPCC説を叙情的に受け入れてしまった政治的な動きに原因があったのです。しかし、自然現象による温暖化であったなら、人類がこれから取り組むべき課題は、エネルギー問題を中心に、まったく異なってくるはずです。
 つまり、実際に日本の気温を大きく左右している都市部でのヒートアイランド現象という、地域的な直接加熱や、原子力発電所から排出される膨大な熱量こそが地球環境を破壊する元凶であることがはっきりするからです。
 5月30日には、地球の気候がどのように変動してきたかという歴史的・考古学的データを示します。次に、いま地球に起こっている異変の真因が何であるかを明らかにする世界各地の現象を実証します。そして最後に最も大切な、人類が取り組むべき環境保護とエネルギー利用の方向(技術)の具体策を提案します。この三つの視点から、すべてをみなさんが納得する科学的な実証によって語り示したいと思います。
 二酸化炭素温暖化説を信じている方が、たくさん来場してくださることに期待します。
 そして、誤りない科学のもとに、共に議論を深めましょう。

    • 日時:2009年5月30日(土) 13:30〜17:00 (開場13:00)
    • 会場:全水道会館4階大会議室 JR水道橋駅東口徒歩3分、都営三田線水道橋駅徒歩1分
    • 講師:広瀬隆氏 (作家)
    • 資料代:1000円
    • 主催:広瀬隆講演会実行委員会
    • 問い合わせ先:TEL/FAX 03-3739-1368 携帯090−9137−2437(当日)