チェチェンでは5人に1人の新生児が深刻な健康上の問題を抱えている

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2005年11月14日 プラハ・ウォッチドッグ/レーチャ・サダーエフ

チェチェンでは)近い将来に人口動勢上の危機が訪れるわけではないにせよ、極めて高い割合の新生児が疾患を抱えていることについて、多くの医師が警鐘を鳴らしている。共和国下院議員・保健省大臣のスルタン・アリムカディーエフによると、「5人に1人の新生児が深刻な(組織的または機能的)疾患を持って生まれてくる」という。

アリムカディーエフによれば、これはチェチェンにおける二度の戦争と密接に関連しているという。社会的問題や環境汚染、長期にわたるストレス要因といったすべてが、(チェチェンでは)ここ数年悪化しているのだ。

妊婦の病気の発見・治療についても、国の保健サービスの復興−特に本来なら未然に防げるはずの母体の疾患を発見する生前の診察状況−が遅滞していることによって、状況が複雑になっている。

グローズヌイにおける母子の健康状態は壊滅的でさえある。都市の主要な産婦人科病院の院長であるザルガン・ムツァイェーヴァによると、チェチェン共和国全体で5人に1人、首都では実に2人に1人−より正確には半数以上−の子どもが、何らかの疾患を抱えているという。

2005年上半期に誕生した2173人の新生児のうち1104人は深刻な疾患を抱えており、さらに悲惨なことに51名の胎児が死亡している。