クレムリンの舞台の上で行われるチェチェン議会選挙

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2005年11月27日、プラハ・ウォッチドッグ/トーマス・ヴルソーフスキー

本日、ほぼ9年ぶりに実施された地方議会選挙で、チェチェン人による投票が行われた。しかし、クレムリンの舞台の上で行われるこのイベントに、分離独立派が招待され、参加を許されることはなかった。今回の選挙が(チェチェン)紛争に対する真の政治的解決を装ったものにすぎないと推測する識者もいる。

(今回の選挙では)58議席をめぐって、親ロシア派8政党に所属する345名のメンバーと独立派候補が競い合っている。有権者は、チェチェンに駐留する3万4000人のロシア軍兵士とその家族を含む約59万7000人。チェチェン選挙管理委員会委員長のイスマイール・バユハーノフは、投票率がおよそ57%となる見込みであり(選挙の)有効性を保障するものだと語っているが、独立監視団は公式に発表された投票率に疑いを投げかけている。選挙中に報道された事件はなく、選挙結果は月曜日中に発表される。

アラブ諸国連合やイスラム会議機構、CIS上級委員会に代表される6つの公的なオブザーバーがこの選挙を監視しているが、西側組織の代表はここに含まれていない。欧州評議会議会総会によって送り込まれた「事実調査派遣団」が、状況を評価するために現在チェチェンに入っている唯一の存在だ。

クレムリンによると、一連の選挙は、2003年の新憲法の制定と続く二回の大統領選挙によって開始されたチェチェン紛争の政治的解決プロセスの総仕上げになるという。一方、オブザーバーはこうした選挙が民主主義や自由には程遠いことを指摘しており、選挙自体が八百長であるという批判も上がっている。人権団体メンバーおよび識者は、議会選挙が政治的手段の真似事でしかなく、(ロシアに対するチェチェン人の)敵意を終わらせることもチェチェンに安定をもたらすこともできないと警告する。

チェチェン共和国の議会は、18名の国会議員を含む共和国評議会と、40名の国会議員を含む人民議員の二院制になる。両議会が建設されるまでの間、議員たちは厳重に警備されたグローズヌイの政治街に位置するチェチェン共和国の国家評議会に勤務することになる。

チェチェンにおける)前回の議会選挙は、アスランマスハードフを大統領に選出した大統領選挙と同じく、1997年11月27日、欧州安全保障協力機構の援助のもとで実施された。2000年5月、議長のルスラン・アリハジーエフはロシア軍によってシャーリで誘拐されて以来行方不明となり、獄死したと言われている。