グローズヌイの飲料水をめぐる深刻な問題について

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2005年12月12日、プラハ・ウォッチドッグ/ウマルト・チャダーエフ

チェチェンの)首都に流れ込んでいる水は使用に適さないだけではなく、実際に健康に悪影響を及ぼすことが、チェチェンの疫病学者によって警告されている。

チェチェン)共和国の疾病対策センターによると、グローズヌイに流れ込んでいる水は、いずれも衛生上の基準と条件を満たしていないという。医師たちによれば、この状況は「壊滅的」なものだ。

専門家によると、都市の水は塩素処理されていないため、完全に使用が不可能な状況だという。水の多くが流入している土地の周辺は石油によって汚染されており、その水が都市に供給されるのだ。

ある医師は、都市の水を使用することによって、腫瘍を含む様々な病気が引き起される可能性があると考えている。
「ですから、私たちは水を使用したり飲む前に煮沸することを勧めています。もっとも、これによって病気が防げる保証はないのですが」

こうした状況のために、ポーランドの人権団体を始めとするいくつかの人権機関は、今でも浄化した飲料水をトラックで数百箇所の配給先まで毎日輸送してグローズヌイの人々に供給している。また、国際救命委員会*1は、チェチェンの首都の水質ネットワークシステムを改善させるため、国営ウォーター・カンパニーのグロズヴォドカナルと提携している。

*1:1933年にアルバート・アインシュタインの提案で設立。世界最大の非営利団体のひとつで、難民や様々な迫害を受けた人々に対する援助を目的として活動している。