国民投票法案:参議院傍聴記録(2)

国民投票法案の次回審議は連休明けに持ち越しで、5月7日(月)には札幌と博多で地方公聴会が行われます。連休中、お時間のある方は、与党議員事務所のFAX用紙をどんどん消費しちゃってください。(邦枝)
http://www.news-pj.net/kenpoushingi/

2007年4月25日(水) 参議院 憲法調査特別委員会

14:00 26日(木)にも強行採決!?という推測が飛び交っていたせいか、参議院議員会館には100名を超える傍聴希望者が殺到。ところが、参議院では衆議院と違って、委員長が委員会開始後に傍聴券の配布を許可するという意味不明の慣例があるため、傍聴者が荷物をロッカーに預けて(持ち込める手荷物は筆記用具だけでコートや帽子も置いていかなければならない)、金属探知機をかいくぐり(この日は4人に3人ほどの割合で探知機が鳴りまくっていた)、推定500メートル(これは適当)の距離を移動して、傍聴席にたどりつく(ただし座れるのは先着40名様)までには、

14:45 くらいになっていたりする・・・。ここがもし映画館だったら、確実に暴動が発生して、委員長はカーテンレールに吊るされていただろう。

ただ、これは私の主観にすぎないのかもしれないけど、参議院憲法調査特別委員会の野党議員は、全体的に衆議院の議員よりも質疑がうまい人が集まっているような気がする。特に、国民新党の長谷川議員は、郵政民営化に反対して自民党を離党した体験談を交えて、皮肉とも自虐とも取れる語り口で、野党や傍聴者だけでなく与党まで笑わせながら、本質を突いた質疑を行っていたと思う*1

それにしても、審議を聴くたびに、国民投票法案とそれを採決しようとしている政府与党は、そもそもこの世に存在する意味があるのだろうか?と真面目に考えてしまう。この日の審議でも、500万人以上の公務員や教育者に対して国民投票運動の自由を制限する憲法上の根拠は何かという仁比議員(共産)の質問に、与党案発議者はろくに答えることができなかった。とりあえず、国会審議は一度でも見に行けば、この法案と与党のダメっぷりをリアルに実感できることは確かなので、時間があれば動画を編集してYouTubeにアップしてみたいところ。

*1:参議院の審議中継映像はこちらから: http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/consider.php