ラテンアメリカの反「新自由主義」の潮流は世界を変えるのか(25日)
アジア記者クラブ10月定例会
- 2008年10月25日(土)19時00分〜21時00分
- 新宿リサイクル活動センター 東京都新宿区高田馬場4-10-17 高田馬場駅徒歩4分
- 会員・学生1000円、ワーキングプア(自己申告)1000円、ビジター 1500円
- 小倉英敬さん(常盤会学園大学教員・元外交官)
ラテンアメリカの反「新自由主義」の流れが堰を切ったように押し寄せている。1999年のベネズエラに始まり、エクアドルでは9月末、米国の影響下にあった旧支配体制を擁護してきた憲法の改正を国民投票で承認し、石油資源による収入の貧困層への分配が支持された。ペルーでも時期大統領選挙で左派政権誕生の機運が盛り上がりを見せている。ボリビアでは、天然資源を産出する地域の分離独立を促す水面下工作とモラレス政権打倒工作が発覚し、米国大使の国外追放、それにベネズエラも同調し、米国が両国大使を追放するという外交的応酬が続いている。しかし、米州機構は1973年のチリと異なり、外国勢力のボリビアへの介入には一致して反対する方針を確認したばかりだ。
今月の定例会は、中南米全域に広がりつつある反「新自由主義」の潮流が、従来の「左翼政権」と違った要素を多分にもった「左派政権」として民衆の支持を集めている背景を指摘する小倉英敬さんをゲストにお招きして、この潮流が格差解消の流れにつながることで日本や欧米の矛盾に解決のヒントを与えることになるのか、解説していただきます。
■小倉英敬さん(常盤会学園大学・国際コミュニケーション学科教員)
元外交官。駐キューバ大使館勤務時代は、ラウル・カストロ国家評議会副議長(現議長)との関係構築に尽力した宮本信生大使の下で政務担当書記官 を務め、駐ペルー大使館時代は、ツパックアマル革命運動(MRTA)による大使公邸占拠事件で人質を経験。帰国後、退官。『封殺された対話――ペルー日本大使公邸占拠事件再考』(平凡社、2001年)、『侵略のアメリカ合衆国史――<帝国>の内外』(新泉社、2005年)など。
※予約の必要はありません。
※記者職でない方でもどなたでも自由に参加できます。
※会場へのお問い合わせはご遠慮ください。
※お問い合わせはアジア記者クラブ事務局まで。
※終了後、名刺交換会を兼ねた懇親会を行います。
チラシをダウンロードする
http://apc.cup.com/apc200810.pdf