アンナ殺害実行犯の裁判は非公開に

ootomi2008-11-20


 11月19日、モスクワ軍管区裁判所でアンナ殺害事件の審理がはじまったが エヴゲーニー・ズボフ裁判長は、証人尋問を非公開とするとした。陪審員が報道関係者がいる法廷に出ることを拒否したためと説明している。
 アンナの遺族の側の弁護士、カリーナ・マスカレンコは裁判が公開であることを双方の弁護人が歓迎しているという。
 裁判を傍聴するため多くの報道関係者があつまったが、法廷は狭く、中に入れたのはわずか15人。しかも、非公開の決定により、その全員が外に出された。
 被告はチェチェン人の、ジャブライル・マフムードフとイブラギム・マフムードフの兄弟、セルゲイ・ハジクルバノフ・元組織犯罪取り締まり局大尉、連邦保安庁のパーヴェル・リャグゾフ中佐。ポリトコフスカヤの家族と オブザーヴァーは、この展開を、「事件解決とは見なせない、なぜなら殺害を頼んだ真犯人はまだ見つかっていないのだから」と指摘している。(T.K)

http://www.svobodanews.ru/Article/2008/11/19/20081119123131150.html

日本では産経新聞が扱っています:
露ジャーナリスリト暗殺裁判、報道機関締め出し 隠蔽体質浮き彫り
2008.11.23 19:02

【モスクワ=佐藤貴生】プーチン前政権を批判してきたロシアの反体制ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんの暗殺事件をめぐる裁判で、裁判所が報道機関を排除し閉鎖形式で審理することを決め、弁護士協会や人権団体から批判の声が上がっている。

閉鎖審理は陪審員の身に危険が及びかねない場合に限られており、陪審員の1人は「陪審団のうちだれも報道機関の取材を拒否していない」と述べ、裁判所が水面下で不明朗な工作を試みていたと暴露した。ロシア司法界の隠蔽(いんぺい)体質の一端が浮き彫りになった形だ。

つづき: http://sankei.jp.msn.com/world/europe/081123/erp0811231912004-n1.htm