チェチェン戦争の現実を伝える写真展がプラハで開催

ootomi2008-12-01

http://www.rferl.org/Content/Graphic_Chechen_War_Photo_Exhibit_Opens_In_Prague/1351058.html

(右の写真は、展示を見るハヴェル元大統領)



 プラハにある元チェコ大統領のヴァーツラフ・ハヴェル・ライブラリーで、論争を呼ぶ写真展が開催された。そこでは、ロシアがチェチェン共和国独立運動を阻止しようとして軍隊を派遣した、第一次、第二次チェチェン戦争期に撮影された写真が展示されている。

 「チェチェン:最終解決(※)」と題されたこの展示会は、ポーランドの権利擁護活動家、アダム・ボロフスキーによって企画された。展示には生々しい暴力シーンがいくつも含まれている。

 ライブラリー・ディレクターのマルティン・プンタはラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティの北コーカサス局に対し、それぞれの写真は黒い布で覆われているので、見学者は布をどけてその映像を見るかどうか決めることができる、と説明した。

 ボロフスキーは去年、ブリュッセルにあるヨーロッパ議会で展示会を開催しようと試みたが、高官たちは写真のいくつかが「嫌悪感をもよおす(repulsive)」というものだと明らかになるや、それを妨害したのである。



(訳/藤沢和泉)

(※)「最終解決」とは、ナチスドイツが「ユダヤ人問題の最終的な解決」としてホロコーストを行った際に使われたことから、大量虐殺について論じる時にしばしば用いられる用語である。