まだまだこれから
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この日記の目的/福島第一原子力発電所の状況/使用済燃料プールの冷却/タービン建屋の汚染水/空気を経由した汚染/海水を経由した汚染/地下水を経由した汚染/モニタリングポスト/計画停電は何のため?
この日記の目的
福島第一原発事故に関する情報を、手短にまとめる試みです。不正確な点がありましたら、どうぞメールなどでご指摘下さい。情報提供も歓迎します。 editor@chechennews.org
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福島第一原子力発電所の状況
外部電源はすべての制御室に届いたが、冷却システムは依然として復旧していない。東京電力は「2、3号機の冷却システムの一部の復旧のめどが立った(4/1読売)」としていたが、その後報道がない。もしシステムが稼働しても、2号機はすでに圧力容器・格納容器とも破けているので、冷却が十分にできるとは考えにくい。できたとしても、汚染水の排出が拡大する。
1号機 | 2号機 | 3号機 | 4号機 | |
製造 | 1971年GE製 | 1974,GE,東芝 | 1976,東芝 | 1978,日立 |
空中写真 | ||||
主な出来事 | 3/12 水素爆発(原子炉建屋) | 3/15 水素爆発(圧力抑制プール) | 3/14 水素爆発(原子炉建屋) | 3/15 水素爆発(使用済燃料貯蔵プール) |
原子炉 | 燃料400体。炉心溶融?。燃料棒の一部が水面上に露出、損傷の疑い。温度上昇。ノズル部で261度 | 燃料548体。炉心溶融。圧力容器に何らかの穴。圧力抑制プールに損傷。真水注入 | 燃料548体。炉心溶融?。燃料棒の一部が水面上に露出、損傷の疑い。真水注入 | 燃料なし |
燃料の損傷率* | 70% | 33% | 25% | - |
使用済燃料プール | 燃料292体。水位、温度不明 | 燃料587体。水位不明、水温上昇中(72度) | 燃料514体。水位、温度不明。外部から生コン圧送機で注水 | 燃料1331体。水位、温度不明。外部から生コン圧送機で注水 |
タービン建屋 | 汚染水あり | 汚染水あり | 汚染水あり | - |
その他 | 取水口付近の亀裂から、汚染水(放射線量は1時間あたり1000ミリシーベルト)が流出中 | ウランとプルトニウムを混在させたMOX燃料を装荷。制御困難に陥りやすく、拡散した場合に毒性が最も高い。 | ||
主な出典 | *(2/25東電発表値を採用)朝日新聞1号機核燃料「最大で7割損傷」 米エネルギー省認識 http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104020194.html 東京新聞2011年4月3日「福島第一原発の現状」、NewYorkTimes"Status of the Nuclear Reactors at the Fukushima Daiichi Power Plant"など 空中写真はPhotos of the Day - Fukushima Dai-ichi Aerialsより |
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使用済燃料プールの冷却
すべて生コン圧送機で注水中。温度など状態は1、3、4号機とも不明。判明している範囲では2号機の温度が上昇中。(4/1:58度 4/2:72度)
タービン建屋の汚染水
タービン建屋で見つかった放射能は通常運転時の冷却水に比べて1、3号機で約1000倍、2号機で約10万倍。絶対的な数字が必要。
空気を経由した汚染
拡大中。ただし爆発が起こった直後から比べると、各地点での検出量は、見かけ上減少しているはず。(空気中を拡散したか、または雨で地面に落ちた。水や農畜産物、人体に蓄積)
海水を経由した汚染
拡大中。「ピット直近の海水からは通常運転時の原子炉水の約1000倍に当たる濃度の放射能を検出。(時事4/2)」誰か原子炉水ではなく、通常の海水の濃度の何倍かを教えてくれい?
モニタリングポスト
4/1現在いまだ復旧せず。東電のやる気を疑う。 http://www.tepco.co.jp/fukushima1-np/monitoring/index2.html
計画停電は何のため?
東電サイトより:よくあるご質問
なぜ計画停電を実施する必要があるのですか?その回答
国内観測史上最大の地震の影響により多数の発電所が停止しております。そのため想定する需要に対して供給力が不足する見通しで、不測の大規模停電を防ぐために、やむを得ない緊急事態となりましたので、計画停電を実施させていただいております。
http://tepco.okbiz.okwave.jp/EokpControl?&tid=143144&event=FE0006
まず、電気は本当に足りないのでしょうか? よこぜブログの情報をご参照下さい。 http://yokoze.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-c6dc.html このサイト、「チェチェン総合情報annex」でも、上記の情報を参考・および公式データとの突き合せをしつつ、復旧した火力発電所の情報を加味してデータを整理しています。こちら:2011keikaku.xls
東電発表による、4/4時点での出力予測=3,850万キロワット(A)
東電発表による、4/3時点での需要=3,650万キロワット
つなわたりのようですが、
最大出力での推算=4,528万キロワット(B)、(前掲のxlsファイルより)
と考えると、(A-B)=678万キロワットはどこに消えているのでしょうか。送電ロス? 出力調整の結果?
(大富亮)