バサーエフの「責任」

よくバサーエフの犯行声明は take the responsibility という表現で英訳されているが、ロシア語ではどうなのだろう。日本語では「責任を認める」と、「責任を取る」は違う。また、「自分が実行した、あるいは計画、監理した」という意味の、明確な声明でもない。
声明の内容は、「本当のターゲットはロシア議会ビルだった*1」とか、「ベスランでこれが起こることを計画していたわけではない。モスクワかサンクトで同時にやるつもりだった*2」というもので、犯行声明というわりにピントの外れたものが多いのが過去の事実。

「ジハード」の一環だから、攻撃したことで責任をとったことになるのだろうか。それとも、攻撃の結果の責任を負うつもりがあるのだろうか。

*1:モスクワ劇場占拠事件の際の声明

*2:ベスラン事件についての言及