チェチェンのムフティ

6月2日のRFE/RLによると、5月31日、カディロフ後の宗教指導者(ムフティ)、アフメドハッジ・シャマーエフのさらに後任のムフティが立候補した。スルタン・ミルザーエフ41歳。シャマーエフの副ムフティだった。シャマーエフは先週辞任の意向を固めたわけだが、その理由は今日になっても明らかでない。親ロシア派政府関係者によると、理由は「不健康と不人気の両方でしょう」ということになる。しかしシャマーエフはインターファックス通信に対し、「一部の人たちは私に、もっと親ロシア派政府と市民の間に入り、弾圧を防ぐべきだと要求している」と語っていたらしい。これはカディロフツィ、つまりアフメドハッジ・カディロフの息子のラムザン・カディロフたちが市民を弾圧していることに関連していると見られる。蛇が尾を噛むような病気の状態と形容してよいだろうか。

RFE/RL NEWSLINE Vol. 9, No. 104, Part I, 2 June 2005