ナリチク事件の容疑者に対する虐待疑惑−ヒューマン・ライツ・ウォッチによる報告−

http://www.rferl.org/featuresarticle/2005/11/AD5DC017-4CFC-4203-B7C0-B858D15293F3.html

2005年11月18日、ラジオ・リバティ

本日、米国に拠点を置くヒューマン・ライツ・ウォッチ(人権監視団体)は、カバルディノ・バルカリヤの首都ナリチクにおける先月の武装蜂起の容疑者として拘留されている人々に自白を強制するため、ロシア治安部隊が容疑者への虐待を行っていることを非難した。

ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、少なくとも8名の拘留者に関して虐待が行われていることを示す証拠があり、いくつかのケースでは「拷問が行われている可能性もある」という。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、10月13日の攻撃後に逮捕されたグアンタナモ湾*1の元捕虜ラスル・クダーエフの例を紹介し、自分の依頼人が拘留を延長された上に激しく殴打されており、3週間前に面会したときには歩くこともできなくなっていたというクダーエフの弁護士の証言を引用している。

ロシア検察はナリチクの武装蜂起に参加した約50名の人々を逮捕したことを認めている。しかし、カバルディノ・バルカリヤの人権団体によると、(実際に)拘留されている人数ははるかに多いという。

公式発表によると、ナリチクの武装蜂起によって、12名の一般市民を含む約140名が死亡している。

*1:グアンタナモ収容所には2005年6月現在40カ国の約540人の捕虜が収容されており、その多くは、告発もなしに収容され、中には3年以上収容され続けている人もいる。http://teanotwar.blogspot.com/2005_06_11_teanotwar_archive.html