『もう一つのロシア』にメッセージを

4月14日にモスクワで、15日にサンクトペテルブルクで行われた大規模な反プーチン政権デモに対して、ロシア当局はプーチン政権時代を通じて過去最大級ともいえる弾圧を加えて強制排除を行いました。プーチンの腹心中の腹心であるチャイカ検事総長は、「警察側の活動は法の枠内だった」などと言っていますが、プーチン政権のこうしたやり口には、早くもEU強い懸念を表明しています。

今回の街頭行動を呼びかけた『もう一つのロシア』は、人権団体「モスクワ・ヘルシンキグループ」のリュドミラ・アレクセーエワ氏や、カシヤノフ前首相、チェスの元世界王者カスパロフ氏らが中心発起人となって設立されたNGO政治団体、市民による連合組織です。彼らのようなロシアの良識的な人々と連帯していくことが、ロシアの民主化に、そしてチェチェン戦争の終結に必要なのではないかと思います。『もう一つのロシア』を孤立させないために、よろしければあなたのメッセージをお寄せください。(邦枝)

『もう一つのロシア』のサイト(英語)はこちら:
http://www.theotherrussia.ru/eng/

『もう一つのロシア』へのメッセージはこちらから:
press-centre@theotherrussia.ru


2007年4月16日 ラジオ・リバティ

原文:http://rferl.org/featuresarticle/2007/04/ad7f708b-b3ce-41b2-9aee-935b08d628d8.html


デモ参加者の声

■ラミル・サディホフ(モスクワ 4/14):
「僕が警察に拘束されたとき、隣にいた人はただ劇のチケットを買いに来ただけだと言っていたよ。彼はデモにはまったく関係なかったんだ・・・それなのに逮捕されてバスで連行されてしまった。まったく何の説明もなしにね。警官たちが言っていたのはこんなことさ。『せいぜい黙って座ってるんだな。さもないと・・・』。警察署ではもう暴力的な脅迫のオンパレードさ」

■セルゲイ・グルヤエフ(ペテルブルク 4/15):
「集会が開かれるはずだったパイオニア広場には、武装したトヴェルスコイ・オブラストの特殊部隊(OMON)が待ち構えていたんだ。連中は朝から晩までそこにいたよ。寝るときにはバスの中に入っていたけどね・・・で、翌日になるとデモの参加者を排除し始めた。とにかく参加者を集まらせないように広場に入れさせないってわけ」

■『もう一つのロシア』中心発起人/チェスの元世界王者 ガリカスパロフ
「私たちが次にデモを行ったとき、政府がいっそう激しい弾圧を加えてくることは間違いないと思う。それでも、私は街頭での抗議行動は今後も続くはずだと信じている。なぜなら他に状況を変える方法がないからだ」