ロシア・チェチェン友好協会に事実上の破産宣告

 原文:http://eng.kavkaz.memo.ru/newstext/engnews/id/1189835.html
 [Caucasian Knot 6/20]

 6月18日、ニジニ・ノブゴロド地方仲裁裁判所は、ロシア・チェチェン友好協会に対して、約88万ルーブル(約420万円)の支払いを命じる判決を下した。裁判は、ロシア・チェチェン友好協会が2002年から2004年にかけて行った特定の活動に対する寄付金をめぐって、税務査察局が100万1561ルーブル(約480万円)の税金と罰金を課したことについて、協会が異議申し立てをして起こされていたもの。

 判決ではそのうち12万ルーブル(約57万円)について課税の不当性が認められたが、残りの約88万ルーブル(約420万円)については協会に支払いを命じている。元代表スタニスラフ・ドミトリエフスキーは、判決がロシア・チェチェン友好協会にとって事実上の破産宣告であると指摘する。税務署の主張によると、「過激組織」であるロシア・チェチェン友好協会は平和的活動と称して民族間の憎悪を煽るために寄付金を用いているため、同協会の基金には利潤税と罰金が適用されるべきだという。・・・まったくすばらしすぎる理屈。

 ドミトリエフスキーいわく、「税金も罰金も支払いようがありません。団体が非合法化されて資金も財産も残っていないのですから・・・」。