「ミーダーン パレスチナ・対話のための広場」発足一周年イベント

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「ミーダーン パレスチナ・対話のための広場」発足一周年イベント

写真展+上映+シンポジウム
パレスチナ・占領40年と抵抗のかたち」

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■日時 10月20日(土)写真展 午後3時〜8時  
上映+シンポジウム午後6時〜9時
■場所 文京区男女平等センター 
      (地下鉄丸ノ内線大江戸線本郷三丁目」駅より徒歩5分、
三田線春日駅より徒歩7分南北線後楽園駅より徒歩10分)
東京都文京区本郷4丁目8番3号 tel:03-3814-6159
 http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_danjo_gender.html
■資料代 1000円
■主催 ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉
     [メールアドレス]midan.filastine@gmail.com
     [URL]http://midan.exblog.jp/
    

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■写真展 (保育室) 午後3時〜8時

「10代の眼がとらえた難民キャンプ」
 発足集会での「キャンプに太陽は輝かない」上映から一年あまり。発足集会報告集の売り上げがカンパとしてバラータ難民キャンプに届けられ、小さなつながりが生まれています。今回は、同キャンプで暮らす10代の少年少女たちが撮った写真を展示します。一人一人がそれぞれのコンセプトを持ち、「撮る」ことに自覚的に向き合うことによって生まれた作品です。


■上映 (研修室A) 午後6時〜7時10分
 ・上映「ビリン・闘いの村」(監督:佐藤レオ) 6時〜7時
 ・佐藤レオ監督から挨拶 
  
■シンポジウム (研修室A) 午後7時20分〜9時
 ・主催者から 占領40年目のパレスチナ情勢
 ・シンポジウム「パレスチナへの視線と抵抗の暴力・再考」 
  パネラー:太田昌国+役重善洋
 ・討論
  
 1967年、すでに70万人のパレスチナ人を難民化することによって建国されていたイスラエルは再び強大な軍事力を行使し、広大な占領地を獲得しました。ガザ・ヨルダン川西岸地区ゴラン高原の占領支配は、イスラエル社会の内側を軍事指向の強いものへと変質させ、イスラエル政府さえコントロールできない極右のユダヤ人入植者や人種差別主義者の強大化を許すきっかけとなりました。今年2007年は、それから40年目の年に当たります。

 他方、占領下の抑圧的政策に耐えられなくなったパレスチナ人の怒りは、1987年、ガザで偶発的なきっかけを与えられて爆発し、インティファーダの始まりとなりました。この出来事はまた、少なからぬ<外部>の人間が、同時代に生きるパレスチナ人の存在を知り、現地とのつながりを模索するきっかけとなりました。しかしそれから20年、劇的に変化を遂げた世界と日本のあり方を見ると、私たちとこの地の人々との関係は、「連帯」どころかますます困難で複雑なものとなってしまったと言わざるを得ません。

 そんな私たちのぼやき声にお構いなく、パレスチナでは日々、生き抜くための闘いが続いています。上映作品は、イスラエルによる分離壁の建設に対し、非暴力で抵抗してゆこうとするビルイン村の住民と支援者の姿を追い、インタビューで構成したドキュメントです。この作品を切り口に、抵抗運動のあり方や運動における暴力の問題について、具体的な経験も交えて二人のパネラーに語っていただき、討論の場を作りたいと思います。パレスチナの情勢に注目することは、むしろ私たちがこの社会のあり方を問い、日常の中での抵抗を支える根拠を作り出すことと言えるかもしれません。

 この日本の社会の中で、どんな立場でパレスチナに関わるのか。長年ラテン・アメリカ情勢について積極的に発言され、連帯のあり方を模索されてきた太田昌国さん、関西でパレスチナとのつながりの場を構築して来られた役重善洋さんをお招きし、参加者の皆さんとともに議論の場を作りたいと思います。

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【上映作品について】
「ビリン・闘いの村」(監督:佐藤レオ) パレスチナの村を分断する、イスラエルによる分離壁の建設に対して、非暴力で立ち向かう村人と支援者を描くドキュメンタリー。(2007年、上映時間61分)

【パネラー紹介】
太田昌国 70年代にラテンアメリカ各地に滞在し、現在、現代企画室に勤務する傍ら南北問題・民族問題に関わる研究に従事。著書多数。近著に「暴力批判論」(太田出版)。

役重善洋 1999年に関西在住の市民・若者を中心に発足した「パレスチナの平和を考える会」の中心的メンバー。ビデオ・ドキュメント「被占領下パレスチナを訪ねて」製作者。

【ミーダーンについて】
 わたしたち「ミーダーン パレスチナ・対話のための広場」は2006年9月2日に発足集会を行い、発足集会報告集の制作・販売、年末企画「聴いて観て、食べて語るパレスチナ」、イラン・パペ来日講演集会、計4回の連続講座「何だかアラブ音楽」の開催など、ささやかながらパレスチナに関わる活動を継続させてきました。力量は限られていますが、パレスチナにおける問題が幾多の歴史的経緯を経てここまで複雑化してしまった以上、これまでの出会いや世代を異にする人々が開かれた対話を重ねつつ、長期的な視野を持って関わっていく必要があるという思いは変わりません。
 「ミーダーン」とはアラビア語の「広場」という意味で、対話を通じて生まれる可能性への期待が込められています。「ミーダーン パレスチナ・対話のための広場」は、パレスチナをはじめとする中東地域の動きに注目し、さまざまな文化や歴史的背景を持ちながら平和的で対等な共存を求めるこの地の人々とつながって行くことを目指します。

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