お知らせ ハッサン・バイエフ医師再招聘について

昨年の晩秋の2週間、戦争下のチェチェンで民間の戦場医師として、敵味方を区別することなく多くの人命を救った体験を著書「誓い」に綴ったハッサン・バイエフ医師が初来日を果たし、各地で感動的な講演をされました。多くの方々が、バイエフ医師に関心を寄せ、共にチェチェンの人びと、とりわけ未来を担う子どもたちが辛酸を嘗めさせられている現状に心を痛めて下さったことに対して、招聘を組織した「ハッサン・バイエフを呼ぶ会」は、心からお礼を申し上げます。
それから1年あまり、バイエフ医師は、2回にわたり故郷のチェチェンに入って、荒廃した医療環境をどう立て直すか、自分自身が10年近いブランクを克服して、医療現場に復帰できるかを真剣に検討してきました。チェチェンでは因果関係は解明されていませんが、小児の先天奇形が頻発しており、今秋の訪問では、バイエフ医師も数件の手術を行っています。

ハッサン・バイエフ医師は昨年の訪日の際、日本の先進的な形成外科医術の知見を深め、医師免許の関係で、患者に触れることはできなくても、実地に学びたいと強く希望されました。この希望を実現しようと多くの方がたが、様々な可能性を、バイエフ医師の滞日中から探って下さいました。しかしこれまで、なかなか具体的な段階まで進めることは出来ませんでした。そんな中、埼玉医科大学総合医療センター形成外科部門が、2008年2-3月の2ヶ月間、受け入れて下さることになりました。

今回の招聘は、「研修」が中心となりますが、週末土日を中心に。バイエフ医師は、講演活動も積極的に行って、チェチェンの現状を報告し、多くの人びとと交流することに意欲を燃やしております。つきましては、バイエフ医師招聘の費用捻出に、おおくの皆さまの暖かいご支援をお寄せ下さいますよう、お願いいたします。

ハッサン・バイエフを呼ぶ会
共同代表 林 克明・岡田 一男

バイエフ招聘資金の募金:郵便振替:00180-6-261048
チェチェン連絡会議の口座をお借りしています。通信欄にバイエフと明記して下さい。

ハッサン・バイエフを呼ぶ会は、恒常的に支援活動を行うべく、チェチェンの子どもたち日本委員会(JCCC)に近々、発展させたいと思っています。