根津公子さんの抵抗が問いかける文部行政の時代錯誤

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2008年2月22日(金)18時45分〜21時00分

「一同起立。礼」の号令。「開式のことば」で式が始まり、「国歌斉唱、前奏に続いて皆様ご唱和ください」と続く。3月に全国で一斉に行われる卒業式の季節が今年も迫ってきた。しかし、今年は異様な事態に社会が直面している。2年前にアジア記者クラブのゲストにお招きした中学校教諭、根津公子さんが良心の自由を曲げないために懲戒解雇の危機に直面しているからだ。1年前には、当時の勤務先であった町田市立鶴川第二中学校の卒業式で、「君が代斉唱」の際に起立を求める職務命令に違反したとして、その前年の停職3カ月を上回る停職6カ月の懲戒処分を受けた。都教委は一昨年5月の処分量定改訂の際に「停職は6ヶ月まで」と提案していることから、次の処罰は懲戒解雇となる。これまで起立してきた同僚教諭たちも、不起立にクビをかけねばならない異常さと理不尽さに恐れを感じながら闘っている根津さんの存在に動揺しているという。
この問題の最大の矛盾は、都教委をはじめとした教育行政側が誰一人として、「日の丸・君が代」の意義について具体的な説明ができないことだ。職務命令の一点ばりなのである。なぜ文部行政は、「日の丸・君が代」を強制するのか。なぜ子供たちから考え判断する力を奪い、上からの指示・命令に考えずに従う人間だけを作りだす仕組みが必要なのか。教育現場を荒廃させている文部行政の実態を見城赳樹さんに、現場報告を根津公子さんにお願いしました。多くの方々に声をかけていただき、お二人の切実な声に耳を傾けていただければと思います。

ゲスト:根津公子さん(都立南大沢学園養護学校教諭)
ゲスト:見城赳樹さん(都教委包囲・首都圏ネットワーク代表)
参加費:500円