イングーシでアウシェフ元大統領復帰への署名、8万筆を越す

(6/17エージェンシー・コーカサス) チェチェンの隣国、イングーシの人々が、元大統領ルスラン・アウシェフ氏の再度の大統領就任を求めて、8万5千人にのぼる署名を集めている。イングーシの人口は45万人。

署名を集める委員会のマゴメッド・ハズビエフ氏によると、この署名は、現在のムラート・ジアジコフ大統領とアウシェフ氏に交代させるよう、ロシアのメドベージェフ大統領に求めるもの。署名の8万5千筆は、イングーシの有権者数の半分に届くという。
http://www.ajanskafkas.com/haber,19446,as_many_as_85000_join_petition_for_aushev.htm

アウシェフ大統領は、1954生まれの、元ソ連軍将軍。1993年5月から2001年12月までイングーシ共和国大統領。在職時にはロシアの対チェチェン政策に対して強硬に反発していた。難民キャンプへの手厚い支援でも知られている。ロシア政府(プーチン政権)は、2001年末に、イングーシ政府に圧力をかけてFSB出身のジアジコフ氏を大統領に据えたために、現在は野に下っている。2004年のベスラン学校占拠人質事件の際には交渉人として学校に入り一部の子ども達の解放に成功した、人望の高い人物。