チェチェン発、世界最新タレントが衛星番組に!

(おちょくり系コンテンツです)

(プラハ・ウォッチドッグ Dzhambulat Are 12/15) 近日中に、チェチェンからのニュースが世界中で見られるようになる――親ロシア派政府は、新しい衛星チャンネルの整備に乗り出し、グロズヌイ放送会社は、外国に向けてチェチェン人の生活を伝えようとしている。

 ラムザン・カディロフがこの計画を進めてきたのは、ロシアの一部として復興の進むチェチェンの姿が、「対テロ作戦」(チェチェン戦争)で国外に逃亡した数十万の同胞には届いていないという思いからだ。この人びとがチェチェンに帰還しようとしないのは、なによりこの作戦が理由だ。

 こんにち、この情報ギャップは見事に取り払われたというわけである。公式の発表によれば、グロズヌイ衛星ニュースチャンネルは、チェチェン国内だけでなく、難民たちが住む西ヨーロッパでも、北欧でも、遠く北アフリカ、中東、アジアでも見ることができるという。もちろんロシアでも。

 しかし、グローズヌイ・チャンネルは、海外の視聴者に何を伝えたいのか? 「チェチニャ・トゥディ http://chechnyatoday.com/en/ 」のウェブサイトでは、すでにロシア語とチェチェン語のニュース番組を見ることができるので、さっそくかけてみよう。

 まず、ラムザン・カディロフチェチェンの傀儡大統領)がメッカとメディナイスラム教の聖地)に巡礼する様子がレポートされ、つぎに彼がサウジ王と王子と会見する様子が流れる。さらにさらに、次はパレスチナに行き、自治政府の首脳と会うし、プーチンと会う場面も、サウジ王との手紙のやりとりも見逃さない。

 とまあ、これがチェチェンテレビのある日のニュースである。視聴者はカディロフの仕事と生活について、毎日のように新しい情報に接することができる。内容はタイトルでだいたいわかる。「自宅で執務する大統領」「内閣のメンバーに話をする大統領」「建設現場を視察する大統領」「モスクでの大統領」「家族と一緒の大統領」「ズィクル(チェチェンイスラム教の儀式)に参加する大統領」、大統領、大統領、大統領・・・

 放送開始は12月20日の予定。チェチェン語やロシア語がわからない外国人にも心配ご無用。将来は英語字幕もつく予定だ。リモコンには、他のチャンネルに切り替えるボタンもついているので安心されたい。

http://www.watchdog.cz/?show=000000-000004-000001-000251&lang=1