チェチェン少女の絞殺犯「釈放」か
(12/24 BBC)ロシア南部ウリヤノフスクの裁判所は、2000年から収監されているユーリー・ブダーノフの釈放を求める署名に応じると発表した。ブダーノフは、18歳のチェチェンの少女エリザ・クンガーエワを絞殺した罪で、2003年に10年の実刑判決を受け、受刑中だった。
ブダーノフは2000年に、エリザさんを「狙撃手」だとして拘束し、尋問中に一時的な精神錯乱に陥って絞殺したことを認めていた。当時の法廷は「精神錯乱」の主張を認めず、誘拐、殺人、権力乱用について有罪判決を下した。
しかし12月24日、ブダーノフが収監されているディミトロフグラード市の裁判所は、受刑者が深く反省していることに鑑み、ここ10日以内に釈放することが妥当との決定を下した。インターファックスは、チェチェンの人権オンブズマンであるナルディ・ヌハジーエフ氏が、この決定を非難していることを伝えた。「このロシア司法の判断はダブルスタンダードだ」と、同氏は語る。
ブダーノフ事件は、チェチェンでの人権侵害を取り締まることへの、ロシア政府の態度の目安と考えられている。
Chechen girl strangler 'released'
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7799270.stm