モスクワ発:マルケーロフ弁護士とバブローワのための追悼行動

 (ノーヴァヤ・ガゼータ1/21)モスクワで300人の反ファシズム運動の活動家と反体制派の若者たちが、マルケーロフ弁護士とアナスターシア・バブローワを追悼するデモをおこなった。
 最初、このデモは劇場広場で計画されたが、夜7時半の集合時間には、機動隊と警察官数十人が乗ったバス2台が待ち受けていた。地下鉄から出るところで、早くも12人が拘束された。その15分ほど後になんの説明もなくさらに4人が拘束され、そこにはREN−TVのポノマリョフ記者もいた。
 参加者の一人、アンナは「劇場広場のいたるところに私服の警官がいたから、大声で話すこともできなかった」と語った。彼女によれば、「事件のことを友人と話しながら歩いていたら、いきなり知らない男が手を掴み[こいつらを捕まえろ!]とポリ公に叫んだ。わたしは逃げたが友人は捕まってしまった」という。
 集会のオーガナイザーは、臨機応変に会場をノヴォクズネツク駅に移すことにし、300人の人々が道をふさいでクリメントフ横町の方に動き出した。「ファシズム反対!」「忘れないぞ!許すものか!」「街に出よう、街を取り戻そう!」「無法状態をやめさせよう!」「マルケーロフは生きる権利があったんだ!」とシュプレヒコールした。
 プラカードには、「ファシストどもの殺しを当局はかばっている!」「当局にとってファシストどもはチンピラにすぎない!」「無法をやめろ!」と書かれていた。
 人々の群れはクリメントフスク横町に達し「トレチャコフスカヤ駅」の方に向きを変えて歩き続けた。参加者たちは通り道の店のショーウインドウを割り、通りのゴミ箱を引き倒し、通行人にマルケーロフとバルローワについて書かれたビラを配った。
 ノヴォクズネツク駅に行き着いて、デモ参加者の一部が「マクドナルド」のガラスを割り、他の者たちは地下に降りた。ここで地下鉄警察が5人を拘束したため、デモ隊は対抗してエスカレーターの照明を割りはじめた。
 どうしてこういう形の抗議行動をとることにしたのか? 参加者の一人アンドレイは、「マルケーロフとバブローワの殺害のニュースのあとで、何に対して抗議すべきか分かる者なんかいるだろうか? 俺たちの行動は、今の社会の関係に対する異議申し立てなんだ、殺し屋をかばい、殺し屋を正当化する国に対して、マルケーロフがあんなにがんばって戦っていた相手であるネオファシズムに対して。ハンバーガーをかじって、広告を眺めながら、もっともすばらしい人たちを殺されても平気でいる、この社会に対する異議申し立てなんだ」と語った。
 拘束された人たちがどうなったか、今のところわからない。
 訳:t










Москва. Триста антифашистов и анархистов провели несогласованный марш памяти Станислава Маркелова и Анастасии Бабуровой
http://www.novayagazeta.ru/news/388572.html