The Guardian:親ロシア派政府、大量の遺体遺棄を認める

ootomi2005-06-16


(思い切り粗い訳)チェチェン政府(親ロシア派)は、チェチェン全体で50カ所に上る遺体遺棄現場が存在することを明らかにした。この当局者によれば、ここ5年間の間にチェチェンでは失踪事件が相次ぎ、最大で6万人が親族・友人を失っているという。同政府の人権委員会委員長のナルディ・ヌハジエフ紙は、死者のほとんどが、この5年間に殺された一般市民だと述べている。その多くはロシア軍の軍事作戦にともなうもの。

同氏によれば、ロシア軍は分離主義者とイスラム原理主義者を排除するための「対テロ作戦」に、数千人のチェチェン市民を巻き込んで犠牲にしているという。

チェチェン政府の会合で、ヌハジエフ氏は「ひどいことに、52カ所の大量遺体遺棄現場がチェチェン内にある」と報告した。

遺体の数については、警察と非政府組織が協力して調査を進めているという。「文明世界で当然行われなければならないように、発掘と身元確認を進め、行方不明者のリストと照合します」

ヌハジエフ氏は、インターファックス通信に対して、最大6万人の人々が、親族を誘拐されていると語った。

また、(親ロシア派の)政府は「多数の遺体」が埋められていると認識しているが、発掘によって正確な人数が明らかになると期待しているという。そのほとんどは、現在わかっているところでは99年から今までに殺された「平和な民間人」である。混乱した事実上の独立期をののちに、1999年にロシア軍の侵攻があり、第二次チェチェン戦争は始まった。

「ほとんどの市民は、それぞれの家の前で殺されたのです」と、ヌハジエフ氏は言う。
アル・アルハノフ大統領(親ロシア派)は最近、国内での5%から10%の誘拐は、ロシア軍によるものだと語っている。

専門家によれば、ロシア軍の暴力によって、チェチェン現地の当局者たちの地位が危うくなっているために、こうした非難が起こりつつあるという。

「彼らがそうしたことを言うからには、真実なのです」と、ロシアの人権団体メモリアルのオレグ・オルロフは言う。(後略)

http://www.guardian.co.uk/international/story/0,,1507453,00.html