クラーエフ裁判「テロリストたちは撃たなかった」人質たちが語る

6月14日、ウラジカフカスでのヌルパシ・クラーエフ裁判が再開された。15日のコメルサント紙によると、被害者(元人質を含む)たち8人が証人となった。最初に証言したアレクサンドル・グメツォフの13歳の娘アザは、体育館で焼かれていた。彼はクラーエフを非難するより、むしろ国に対する不信感をあらわにした。

ジナイーダ・ヴァルジエーワは、彼女の息子の体に銃弾の貫通した傷があったことを証言した。彼女は「銃弾は外から飛んできたんです。軍は学校にむかって射撃をしていたんです」と訴えた。

元人質だったリマ・クスラエヴァは、2人の子どもとともに学校内にいて、彼女の見た事件の様子を語った。2004年の9月1日、午前3時から4時の間に、ゲリラたちは人質に対して、外部からの攻撃があるかもしれないから、その時はすぐに床に伏せて、銃弾が当たらないようにしろと伝えた。ゲリラたちは攻撃があれば反撃するつもりだと言った。最初の爆発のあと、ゲリラたちは人質たちを窓際に立たせて、白旗代わりのカーテンを持たせた。しかしその時に装甲車が突入してきて、車内から飛び出した兵士たちが銃を撃ち始めた。「女性の一人が倒れるのが見えた。すぐに窓際に死体が積み重なった。ゲリラたちは最後まで、私たちを撃つことはなかった。もしゲリラたちがすべて死んでいても、軍は突入して私たちを殺したように思えてなりません」

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