台頭する民族主義 緊張高まるロシア


10月5日(木)にNHK-BS「きょうの世界」で、『台頭する民族主義 緊張高まるロシア』という番組が放送されました。


番組紹介:
100以上の民族を抱える多民族国家ロシアで、いま、少数民族への迫害を背景にした犯罪が多発している。8月には、モスクワ市内のエスニック市場で、外国人排斥を訴える民族主義者が爆発事件を起こした。フィンランドに近いカレリア共和国ではロシア系住民とコーカサス系住民の対立が深まっている。民族問題が議論を呼ぶロシアの現状を伝える。
http://www.nhk.or.jp/kyounosekai/


私自身は番組を見られなかったのですが、読者の方が送ってくださった情報によると、モスクワ支局の安間記者が、極めて良心的な報道をしてくださっていたそうです。


以下に読者からのメールを紹介します。


「昨日の今日の世界でロシアの民族問題が取り上げられましたが、コンダポガでおきた事件の扱いが、ロシアの公式見解に微妙に距離を置いて、たとえば、モスクワの住宅爆破事件など、チェチェン武装勢力によっておこされたとされている、という言い方をしたり、断定しないように気を遣っている上手な話し方というのか、極めて良心的な話し方の安間記者、偉いと思いました。民族問題についても、整理して解説してしまわない、単純化したがる司会者を、必死でとめながら、報告をしている態度に大いに期待を持ちました。もっとも司会の長崎さんもとても誠実で、鵜呑みタイプでないのは、これまでの扱いとはひと味違います」(T.K.)


番組の感想はNHKオンライン「きょうの世界」から送れます。
ご覧になった方は、よろしければフィードバックをお願いします。
http://www.nhk.or.jp/kyounosekai/


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