原爆症認定集団訴訟:座り込み行動のお知らせ

チェチェンとは直接関係ないのですが、原爆症認定集団訴訟の裁判に関連して、被爆者による座り込み行動の情報を転載します。日本の戦後補償問題を考えていると、日本にまだ「戦後」は訪れていないのではないか、そんな気にさせられます。いつかチェチェン戦争が終わっても、ロシア政府がチェチェンの人々に対して、正式な謝罪と補償をしない限り、彼らにとっての戦争は続いていくでしょう。(邦枝)


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【以下、転送歓迎】

★全国から被爆者が上京します。被爆者と一緒に座り込もう!★
★賛同・激励メッセージ、差し入れも大歓迎♪★

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原爆症認定制度の抜本改善をめざす
被爆者 勝利をつかむ座り込み行動

4月2日13:00〜4日16:00
霞ヶ関厚生労働省前特設テント
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現在の原爆症認定行政をきっぱりと批判した仙台、東京地裁判決を控訴した厚生労働省に抗議し、1日も早い政治決着を実現するために、4月2日から4日の3日間、全国から原告・被爆者が上京し、24時間の座り込み行動を行います。与野党を超えて急速に動き出している国会内の動きとも呼応します。認定制度の抜本改善はも
ちろんのこと、原爆被害の実態を正しく認めず、放射能の影響を過小評価してきた“被爆国”日本政府の姿勢を改めさせる行動でもあります。もう2度と、そしてこれ以上、被爆者・ヒバクシャをつくらないためにも、被爆者と一緒に声をあげましょう!

(※期間中は24時間、特設テント内で座り込みを行っています。いつでもご都合の良い時間帯でご参加いただけます。布団を用意しますので宿泊も可能です。テントには、マジックや筆、ペンキなどもありますので、皆さまの思いをぜひメッセージやアートにして残していって下さい。)

≪行動予定≫(※国会内の情勢によって急遽変更する場合があります)

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【4月2日(月)】
12:00〜 厚労省包囲デモ(日比谷公園霞門集合)
13:00〜 座り込み開始/オープニング集会 (各党の国会議員が参加予定)
18:00〜 キャンドル集会(原告・支援者の思い、弁護団からの報告、音楽演奏etc)
19:00〜 「原告を囲んでじっくり話を聞くつどい」(原告の被爆体験、戦後の生活史、何で訴訟に立ち上がったか…などじっくりとお話を聞きます)
21:00〜 「座り込み星空シネマ」(原爆・核に関する映画をオールナイトで上映します)

【4月3日(火)】
9:00〜  座り込み・リレートーク・チラシ配布
18:00〜 キャンドル集会(原告・支援者の思い、弁護団からの報告、音楽演奏etc)
19:00〜 「ヒバクを考えるトークライブ」★スピーカー=川中優子さん(被爆者、岡山の原告)、森住卓さん(写真家、マーシャルの水爆実験被害を最近取材)、澤口佳代さん(ストップロッカショ.JP)
21:00〜 「平和を願う歌う会」(23時頃終了。座り込みは続けます)

【4月4日(水)】
9:00〜  座り込み・リレートーク・チラシ配布
15:00〜  クロージングセレモニー
16:00   テント撤収(予定)

■問い合わせ
現場;田中(090-6034-3767)布施(080-3209-7844)/訴訟支援全国ネット
事務所;日本被団協(03-3438-1897)

■賛同メッセージの送り先
E-mail;suwarikomi07@yahoo.co.jp

■差し入れ等の送り先
東京都港区芝大門1−3−5 日本被団協気付 (03-3438-1897)

(よびかけ文)

ヒバクの後遺症に苦しむ被爆者を切り捨て、原爆の被害を小さく見せようとしてきた原爆症認定行政を改めさせるために、全国239人の被爆者が厚生労働省を相手に集団訴訟を起こしています(残念ながらすでに31人の原告が亡くなっています)。

3月22日には東京地裁で判決が出され、厚労省の認定基準は「放射線リスクの過小評価をもたらすおそれがある」ときっぱりと批判しました。国はこの裁判で5連敗中です。にもかかわらず、厚労省はこの判決を認めず、再び控訴しました。これに対し原告からは「裁判を長引かせて、被爆者が死に絶えるのを待っているとしか思
えない」などと強い怒りの声があがっています。

こうした状況に対し、与党・自民党の中からも「人道的見地からも1日も早く(被爆者を)救済すべきだ」という声があがり、与野党を超えて政治決着実現に向けた機運が急速に高まりつつあります。来週4月3日には、自民党国会議員の呼びかけで、初めて超党派の国会議員による総決起集会が開かれる予定です。

こうした国会内の動きにも呼応し、被爆者の全国組織「日本被団協」は、4月2日から4日の3日間、24時間連続の座り込み行動を厚生労働省前で行うことを決め、全国の被爆者に総決起を呼びかけました。東京のある82才の原告は「私はもう余命幾ばくもないでしょうけど、今まで生きることを許されたことの意味を思うと、こ
れは何としても原爆の本当の被害を、後世にお伝えしておかなければならないと思うので
す」と、座り込みへの決意を語っています。

人類史上初めて原爆を投下された国である日本が、核超大国の米国の言うがままに原爆の被害を正しく認めずに過小評価してきたことで、放射能の本当の恐ろしさは、まだ正確に世界に伝わっていません。そのことで、ヒロシマナガサキの後も、チェルノブイリ原発事故被害者やイラク劣化ウラン被害者など多くのヒバクシャが
世界中で生み出され、切り捨てられてきました。そしてそれは、六ヶ所村再処理工場をはじ
め「原発列島」に暮らす私たちの世代にとっても遠い話ではないはずです。

もう2度と被爆者を生み出さないためにも、もうこれ以上ヒバクシャを増やさないためにも、4月2〜4日は被爆者と共に座り込み、一緒に声をあげましょう!