サイード・エミン・イブラギモフへの支援表明

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 私たちカフカス・フォルムは、チェチェン紛争を平和的・民主的手段によって解決するために、有力な国際団体に対して国際法の普遍原理の見地から取り組むよう呼びかけるサイード・エミン・イブラギモフを支援します。

 ソビエト連邦が崩壊してから、ロシア軍はチェチェンを不当に占領し、チェチェン人の自己決定権を否定しました。それ以来、歴代のロシア政府は、チェチェン人の殺害とチェチェン人に対するテロを続けてきました。チェチェンの都市や町は、大半が破壊されました。ロシア軍は、多くのチェチェン人を誘拐し、日常的に彼らを拷問して死に追いやっています。

 一方、現在のロシア大統領プーチンは、ロシアによる非人間的な侵略がいわゆる「国際テロ」との戦いの一部であると宣言することによって、チェチェン紛争を「国際化」しようとしてきました。プーチン政権は、明らかにチェチェンにおける大量虐殺を合法化しようとしています。そのくせ、プーチンは、チェチェン紛争への国際社会の介入を防ぐために、チェチェン紛争が「内政問題」であるとも言明しています。

 チェチェンで侵害されているのは、人間らしく生きる権利です。こうした政治情勢のもとで、チェチェン紛争を民主的・平和的手段によって解決するためには、チェチェン紛争を国際問題化することが不可欠です。熱心な人権活動家であるイブラギモフは、この点から、幾度も国際団体に要請をし、会議や平和行進といった活動を組織してきました。要請先の国際団体が実質的に無為無策だったため、イブラギモフは、沈黙に抗議するために、9月1日、ハンガーストライキを宣言しました。ところが、国際団体が依然として沈黙を続けたため、9月6日に到って、イブラギモフは無期限のハンガーストライキを開始しました。プーチン政権は、例によって、ロシア連邦内の敵対者や批判者に対して非民主的・抑圧的な振る舞いをすることに何のためらいも持っていません。プーチン政権は、イブラギモフのハンガーストライキについて報道しようとするメディアを黙らせようとしています。

 こうした事情から、私たちは、国連、EU欧州議会、そしてその他の国際団体が、自らの責務を果たし、チェチェン紛争国際法の枠組みで解決することを要請します。

 ただし、サイード・エミン・イブラギモフに対しては―彼の要求は正当なものですが―、チェチェン紛争が平和的・民主的手段によって解決されるまで、無期限のハンガーストライキをやめて政治的な戦いを続けることを要請します。

 私たちは、コーカサスのみならず、世界の平和と安定を求めて、市民として民主的な戦いを続けていきます。


 2007年9月13日

 カフカス・フォルム
 http://www.kafkasyaforumu.org/