チッタゴン丘陵・襲撃された先住民への救援募金を!
各位
先月4月20日、チッタゴン丘陵地帯のインド国境に程近いサジェクという辺境の地で襲撃事件が発生しました。先住民族の150〜200世帯ほどの家が被害の影響を受け、少なくとも77軒の家が全焼した模様です。
現在も被害者には十分な支援物資が届いておらず、寺に避難する者もいれば、森の中で避難生活を送っている人々もいるそうです。チッタゴン丘陵各地では今年始めごろからネズミの大発生による飢饉も起こっており、被害者の窮状が予想されます。
これを受けジュマ・ネットでは緊急救援を行うことを決めました。つきましては皆様からの緊急支援募金のご協力をお願い致します。
<送金先 郵便振替>
口座番号:00140-3-722088
口座名:ジュマ・ネット
※「通信欄」に「サジェク」あるいは「緊急救援」と明記ください
事件の詳細を以下に、記載致します。
また、同内容ですが写真付きのものをBlogに掲載しました。
http://daily.jummanet.org/?eid=768531
<リリース>
●ジュマ集落の放火で8つの村の少なくとも77戸が全焼!!
2008年4月20日夜9時半ごろから翌朝未明にかけて、インド国境に近いランガマティ県バガイチョリ郡サジェク・ユニオンで、ジュマ民族の住む8つの村に百名以上の集団が襲い掛かり、家財を略奪した上で少なくとも77戸の先住民族の家に放火し、全焼させた。キリスト教の礼拝所とユニセフが経営する2つの学校も焼けた。ベンガル人入植者が建てた小屋も数十戸焼失したらしいが詳細は不明である。焼け出された住民は、攻撃を恐れて森に身を潜めるなど、絶望的な状況に置かれている。
●事件の経緯
襲撃されたのは、山間部の僻地、サジェク・ユニオンの4キロ区間に散在するナーサリー・パラ(村)、ダネ・バイバチョラ村、バメ・バイバチョラ村、プールボ・パラ(村)、バルガット・パラ(村)、レトカバ村、MSFパラ(村)およびゴンガラム・ムク村。同地域は、政府に保存林として区分されているが、ジュマ民族が長年、慣習法に基づき焼畑などで暮らしてきた。近年、政府主導でベン
ガル人の入植が進められ、特に今年3月ごろから各地で入植者たちがジュマの住居の間近に勝手に小屋(住居と言うよりは作業小屋のようなもの)を建てる動きが始まり、緊張が高まっていた。
事件の発端、攻撃者の正体については情報が錯綜している。入植者が勝手に建てた小屋をジュマが破壊し、入植者が報復として攻撃した説、攻撃の口実を作るために入植者が自分たちの小屋に火をつけた説、入植者の過激な圧力団体である平等権運動(SOA)が外部から入植者の集団を連れてきて実行した説(被害者による記者会見)、JSSやUPDFなどジュマ政治集団が行った説(現地陸軍司令官)、
ジュマに出て行くよう圧力をかけていた地元入植者リーダーが主導した説(市民調査団)などあり、真相は分からない。
4月28〜29日に現地でジュマと入植者の両方から聞き取りを行った国内人権団体やジャーナリストからなる市民調査団によると、ジュマ被害者の多くは、攻撃者と一緒に兵士も混じっているのを目撃し、軍が手を貸していたと主張しており、一方、ベンガル人入植者は、黒い服をまといマスクを被った部外者の集団が犯行を行ったとし、地元住民の犯行ではないと主張しているという。
いずれにせよ同地域では陸軍が幾つも検問所や駐屯地を設けて厳しい監視網を張っており、これほど被害が出る前に軍隊がなぜ攻撃を止めることが出来なかったのか疑問である。市民調査団も、各地で全焼したジュマの住居の間にベンガル人の小屋が焼かれずに建っているのを確認しており、ジュマ民族を追い出して土地を奪うための計画的な犯行の可能性が高い。
●被害者の近況
市民調査団によると、焼き出されたジュマ住民は、バガイハットの仏教寺院に30世帯ほど避難していたが、屋根もない野外で日々を送っている人たちも多かったという。チッタゴン丘陵の各地では去年から竹の開花に伴うネズミの大発生で作物に深刻な被害が出ており、住民が襲撃事件で二重の打撃を受けた可能性もある。
今まで被害者には軍などから3回、救援金などが配られているが、一時凌ぎにも不十分であり、軍を恐れるジュマ住民には十分行き渡っていない。陸軍の最高司令官が4月29日に訪問した際に、1人現金500タカと食糧(米5キロ、ダール豆1キロ、ジャガイモ2キロ)を配り、その前は、陸軍および行政から1人500タカずつ配られた。また住居再建のために各世帯に1万タカ(約1万6千円)ずつ提供すると政府は言っているが、再建費用には遥かに及ばない。NGOや国連機関による救援活動は始まっていない。
●ご寄付をお願いします!
先住民族NGOと現地訪問した市民調査団を通して、被害者に支援物資を配布する動きがはじまり、都市部のジュマなどからも寄付が集められています。ジュマ・ネットでは、その動きに賛同し、100万を目標に日本国内で寄付を呼びかけます。一日も早く被害者が安定した生活に戻れるよう、皆様の暖かいご支援をお願いいたします。
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<送金先 郵便振替>
口座番号:00140-3-722088
口座名:ジュマ・ネット
※「通信欄」に「サジェク」あるいは「緊急救援」と明記ください
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ジュマ・ネット代表
下澤嶽
連絡先・お問合せ:ジュマ・ネット
〒110-0015東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル5F
TEL&FAX:03-3831-1072
Email:jummanet@gmail.com
URL:http://jumma.sytes.net/