南部ベノイ・ヴェデノを独立派が短時間占領、行政府関係者を襲撃

 (独立派ゲリラが、現地の傀儡政府関係者に対して、懲罰者的に振舞っていることがわかる報道。05年にアンドレイ・バビツキー記者が「独立派ゲリラはいわば野戦警察官といえる役割を担っている」と発言した内容に近い事件が発生している)

 チェチェン親ロシア派政府の情報によると、6月13日夜、30人から60人のゲリラが、ノジ・ユルト地区のベノイ・ヴェデノ村に現れ、数時間の間支配下に置いた。
 「ゲリラたちは5軒の民家を焼いた。この家々は行政府や、現地の役所の職員の自宅で、そのほかに民警の家族の車2台が焼かれた」と、行政府筋は語った。
 情報によれば、ゲリラたちはイサーエフ家の父子3人を殺害した。また、数人を人質として連れ去った。その一人はベノイ・ヴェデノ村の元村長だった。
 独立派系のウェブサイトの一つによると、この攻撃によって親ロシア派行政府のメンバー26人を殲滅し、11人を捕虜にし、20軒の家を破壊したとしている。この報道では、独立派側に死者なし、負傷者少数。
 内務省の情報では、ベノイ・ヴェデノの襲撃は、ウスマン・ムンツィゴフ(シャトラルとしても知られる)司令官(33)によるとされる。この人物は、他の事件でも連邦政府から指名手配中である。(ムスリム・イブラギモフ/コーカサスノット記者)

Caucasian Knot 13/6/2008 30-60 militants attack Benoy-Vedeno in Chechnya
http://eng.kavkaz-uzel.ru/newstext/engnews/id/1222377.html