人権担当者、再び遺体の遺棄現場を発見

(ロイター6月20日)民間人を中心とする、800人以上にのぼる遺体の遺棄現場が、チェチェンの首都グロズヌイで発見された。人権当局者が今日明らかにした。

チェチェンにおける連邦の人権代表、ヌハジーエフ氏のスポークスマンはこう語る。「グローズヌイ市民のアルビ・ツザーエフ氏が、ヌハジーエフ連邦人権担当官に語ったことが、今回の発見につながりました。ツザーエフ氏によると、市内のキリスト教墓地に、800人の遺体が、1995年の1月2日から10月31日の間に埋葬されたということです。彼は1995年に、グロズヌイの市街戦で犠牲になった民間人の遺体を集め、埋葬する作業を行なうボランティアに参加していました」

ツザーエフ氏はこう語る。「市内の通りと道路は、死んだロシア兵士とゲリラ、そして民間人の遺体だらけでした。また、建物の瓦礫の中からも、とても大勢の人が発見されました」
それらの遺体は、軍の用意した安置所に移動され、それぞれに登録書類が作られ、写真の撮影が行なわれたという。

グロズヌイを巡っては、3度の大規模な戦闘が行なわれた。そのうち2回は、ロシア空軍機と地上の砲兵による絨毯爆撃が行なわれ、市街のほとんどを破壊した。1994年にロシアがチェチェンの独立を阻止するために開始した、ここ11年の戦争によって、どれだけの人々が殺害されたかについての正確な統計はない。

人権問題の専門家達は、100万人強の人口のうち、10万人以上が殺害されたと考えており、当局発表では1万人のロシア兵士が死亡しているが、兵士の志望者も、人権運動側によれば少なくともその3倍にのぼると見られている。

人権活動家たちは、すでに60箇所の遺体遺棄現場があると見られ、これらの遺体の識別と埋葬が問題とされている。

http://www.canada.com/topics/news/world/story.html?id=af20157d-147f-478d-a7da-4ff48e57a321