「リトビネンコ事件はロシア政府に責任あり」イギリスの元高官が語る

(7/8 Daily Mail)7日夜に、ディム・ポーリーン・ネビル・ジョーンズ元イギリス合同情報委員長(JIC)は、リトビネンコの殺害犯がロシア政府であるという情報リークについて、「ロシアが罪を犯していないなどとは言えない」として支持した。同氏は情報活動の専門家として、現在は保守党のデビット・キャメロン党首の安全保障問題における顧問を務めている。

責任はクレムリンまで追及することになるかという記者の質問に対して、「そう考えます。(FSBなどは)国家のコントロール下にあるからです。もしFSBの犯行なら、つまりロシア政府の犯行だということです。われわれはごく一部のごろつき組織が、政府の手を離れて作戦をしたという見方はとりません」と答えた。
MI5の情報リークがこのタイミング(洞爺湖サミットでブラウンとメドベージェフが会っているとき)に行なわれたことについて、ディム・ポーリーン氏は「偶然とも、意図的なものともわからない」と答えた。

「いずれにしても、イギリス政府はロシアに対して明確なメッセージを送りました。今試みられているのは、今後イギリスで起こることのうち何が許されて、何がそうでないかの線引きです。ロシアの情報部がわが国の領土で人をどうこうしようというのは、絶対に許されません」

しかしG8サミットでの両国首脳の初の会合でも、メドヴェージェフ大統領はこの議題での譲歩を拒否した。このサミットでは、冷戦以来もっとも低調な両国関係が改善され、190億ポンド(約4兆円)にのぼるBPなどの投資や、ブリティッシュ・カウンシル問題が解決されることが期待されていた。

http://www.dailymail.co.uk/news/worldnews/article-1032820/MI5-blames-Russians-Litvinenko-murder-Brown-confronts-countrys-new-leader.html