「リトビネンコ事件捜査は終了しない」英首相G8サミットで

(7/11 AFP)イギリスのブラウン首相は7月10日、G8サミットでのロシアのメドベージェフ大統領との会談で、リトビネンコ毒殺事件について、「捜査はまだ終了しない」と伝えたことを明らかにした。一方でこの会談のあとロシア外務省筋は<両国関係の正常化のために率直な話し合いがあった>とした。

ブラウン首相は英下院で、「リトビネンコ事件の捜査は終了しないということを、明確にメドベージェフ氏に伝えた−イギリス領土において殺害されたのが誰であれ、われわれはそれを許すべきではない」と答弁した。
イギリス政府は、リトビネンコの犯行に関わったとされる元FSB職員のアンドレイ・ルゴボイ氏の引渡しをロシア側に求めているが、ロシア側はこれを拒否している。この会談では他にロシア内に開設されている文化団体のブリティッシュ・カウンシルの事務所2箇所がロシア政府によって閉鎖された問題についても議題となり、首相はこれについて「まったくアンフェアだ」と批判した。

また、TNK-BPによる、ロシア・イギリス合弁の石油事業について、<ロシア側が主導権を握ろうとして深刻な問題が発生している>との見方を示した。

http://news.yahoo.com/s/afp/20080710/wl_uk_afp/britainrussiapolitics