ザカーエフ:シャミーリ・バサーエフの死を語る

ootomi2006-07-11


チェチェン独立派外相のアフメッド・ザカーエフは、7月10日、ラジオ・リバティのインタビューに応じて、シャミーリ・バサーエフの死について語った。対ロシア最強硬派野戦司令官の死がチェチェン情勢の行く末に様々な憶測を生む中で、ザカーエフは彼の死によって変わるものなど何もないと述べている。なぜなら、ロシア当局の中に問題の政治的解決を求める意思が生まれない限り、18世紀から続くチェチェン独立戦争の歴史に終止符が打たれることはないからだ・・・。

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バサーエフの死が意味するもの

チェチェン独立派最強硬派のシャミーリ・バサーエフ野戦司令官が、7月10日、イングーシ共和国で死亡した。ロシア当局は、バサーエフの死を「対テロ作戦」の成果(要するに殺害)として発表しているが、チェチェン戦争の継続を望んできたロシア当局と利害を共有し、ロシア特務機関によって命を保障されていたはずのバサーエフが、なぜ今殺されなければならなかったのか?
以下にバサーエフの死が意味するものを考えてみる。

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バサーエフは事故死したのではないか?

「イングーシでバサーエフが殺害されたことによって、テロリストどもにとって安住の地などないこと、そして、テロリストどもにとって戦わずに済む場所などどこにもないことが証明された」(アル・アルハーノフ)
「彼を殺したのが自分でなかったのが残念だ」(ラムザン・カディーロフ)

親ロシア政権の大統領と首相は、安全な場所でバサーエフの死に祝杯を上げているうちに、ずいぶん気が大きくなっているようだ。けれども、その一方でバサーエフの死を偶然の事故死であるとする見方も強い。以下は、プラハ・ウォッチドッグのウマルト・チャダーエフによる分析。

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