『世界報道自由ランキング』:ロシアは168ヶ国中147位

国境なき記者団が、168ヶ国を対象とした『世界報道自由ランキング』を発表しました。2006年10月23日付のランキングによると、ロシアは147位(前年138位)。北朝鮮は5年連続で最下位を守り抜きましたが、このままのペースで行くと、いずれロシアとの熾烈な最下位決定戦が繰り広げられそうです。ちなみに日本は51位(前年37位)であまりロシアを笑えず。

旧ソ連圏では様々な手段によって報道の自由が抑圧されている

2006年10月23日 国境なき記者団
http://www.rsf.org/article.php3?id_article=19388

旧ソ連圏は欧州諸国の中でもっとも報道の自由が抑圧されている。ロシア(147位)やベラルーシ(151位)の状況も改善されていない。ロシアでは、民主主義が基本的に欠如しており、ウラジーミル・プーチン大統領の息のかかった産業グループによってほぼすべての独立メディアが買収されたことや、NGOの活動を阻害する法律が通過したことによって、徐々にではあるが確実に独立メディアが崩壊させられてきている。

ロシアでは、毎年何人ものジャーナリストが殺害されているが、犯人はまったく野放しのままである。フォーブス誌ロシア版編集長、ポール・クレブニコフを2004年7月に殺害するよう命じた人物も、公式には不明のままだ。調査報道を行ってきたジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤが2006年10月初旬に暗殺されたことは、来年にとっても不吉な予兆である。