「ポリトコフスカヤ殺害犯はヨーロッパにいる」ロシア政府が主張

(7/1 BBC) ロシアのジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤを殺害した人物はヨーロッパに逃亡したと、ロシア政府当局者が主張しはじめている。アンナ・ポリトコフスカヤは有名なロシア政府の批判者で、2006年10月7日にモスクワの自宅で殺害された。犯人は34歳のチェチェン住民、ルスタム・マフムードフとされている。

6月、チェチェンから来た3人の人物が、容疑者の列に加わった。ジャブライル・マフムードフ、イブラギム・マフムードフ、セルゲイ・ハジクルバノフらは、じき法廷で裁かれることになる。

ロシア側はあまりはっきりと言いたがらないが、一部のロシア報道によると、ロシア政府はルスタム・マフムードフ容疑者の引渡しをベルギー政府に要求しているという。ポリトコフスカヤ氏は、たびたびチェチェンおよび北コーカサス地域を取材し、戦争被害の報道をしていた。小部数のNG紙のライターであった彼女の殺害は、国際社会に強い影響を与えたものの、ロシアではあまり知られていない。
 アメリカに本部を置く「ジャーナリスト保護委員会」によれば、プーチン政権になってから、この種の契約殺人によって殺害されたジャーナリストは、彼女で13人目になる。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7483641.stm

(7/1 Interfax) あるロシア政府当局者は、インターファックスに対してこう語った。「ロシア検察庁は、事件の容疑者に関して、ベルギー、ドイツ、スイス、フランスに対して<法律的支援>を求める公式な要請を行なった」捜査委員長のバストルキン氏は、「容疑者は西側のある国にいる。その国はすでに明らかになっている」と語っている。

http://www.interfax.com/3/407441/news.aspx