民衆と自衛隊 田母神俊雄発言の核心はここだ

■2008年12月18日(木)18時45分〜21時00分
■新宿リサイクル活動センター 東京都新宿区高田馬場4-10-17 
 高田馬場駅徒歩4分
■会員・学生1000円、ワーキングプア(自己申告)1000円、ビジター1500円
前田哲男さん(沖縄大学客員教授、軍事評論家)

 田母神俊雄・前航空幕僚長の「論文」を巡る騒動は、「論文」自体の稚拙さから、首相や防衛相は1人の奇異な人物による個人的発言として片付け、マスメディアは、自衛官の「言論の自由」の有無を問い、文民統制任命責任の曖昧さを問題にしているように手続き論に問題があるかのような報道に終始している。戦後、少なからぬ幹部自衛官が旧日本軍の侵略を否定する発言などで懲戒の対象になってきた。田母神氏が4年前の航空総隊司令時代に書いた「航空自衛隊を元気にする10の提言」の中では、旧日本軍の侵略を肯定する見解を「自虐史観」と呼び、批判的世論を反日活動の高まりとみなして自衛隊の政治活動を促している。なぜ、このような人物が防衛大学校を経て統合幕僚会議議長(参謀総長)を目前にしていた航空自衛隊のトップに就けたのか。
むしろ、自説を唱え続ける田母神氏の強気の姿勢の裏には、自衛隊内で自説が最大公約数になっているという実態と保守政治家の支持を確証し、マスメディアの表面的な批判が痛くも痒くもないことを見越しているからではないのか。12月定例会では、ジャーナリストで軍事評論家の前田哲男さんをゲストにお招きし、自衛隊の旧日本軍からの連続性、軍事思想教育と米軍再編問題も含めて、民衆にとって自衛隊が相容れる存在なのか、田母神発言の核心問題を検証します。

■ゲスト 前田哲男さん(沖縄大学客員教授、軍事評論家)
長崎放送記者を経て、フリージャーナリストとして各地を取材。1974年、ジャーナリストとしてマーシャル諸島ビキニ環礁周辺住民の核実験による被爆を取材。アメリカ軍事戦略の批判的論客として活躍。1995年より東京国際大学教授。各地で講演会を重ね、非核・平和運動に貢献。主な著書は『非核太平洋 被爆太平洋:新編 棄民の群島』『戦略爆撃の思想』(現代教養文庫)『国会審議から防衛論を読み解く』、『ぼくたちの軍隊』(岩波ジュニア新書)など。

※予約の必要はありません。
※記者職でない方でもどなたでも自由に参加できます。
※会場へのお問い合わせはご遠慮ください。
※お問い合わせはアジア記者クラブ事務局まで。
※終了後、名刺交換会を兼ねた懇親会を行います。

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アジア記者クラブ(APC)
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