在日チェチェン難民の遺体送りカンパの件、お礼とお願い

 在日チェチェン難民の遺体を家族に届けるためのお手伝いをしてくださった皆様へ

 おかげさまで、4月4日、私たちは、彼の遺体を東京からモスクワに送り、無事に遺族に届けることができました。遺族は、すでにチェチェンに入っており、本日から葬儀が行なわれます。まずは、彼の遺体をチェチェンに届けるために寄付をくださった皆様、呼びかけをしてくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。
 以下に、4月4日現在の会計報告をまとめましたので、よろしければご覧ください。
 http://chechennews.org/dl/20080404accounts.pdf

 ところで、今回、彼の遺体をモスクワに送るにあたって、「イスラミック・サークル・オブ・ジャパン」というモスクの方々が、全国のモスクに寄付を呼びかけて、遺体搬送費106万円のうち71万円を負担してくださいました。これに皆様からいただいた寄付を合わせると66万2200円の余剰金が発生します。

 このお金は、葬儀の費用とお見舞い金として、遺族にお渡ししたいと思います。どうかご了承ください。

 チェチェン人にとっては、亡くなった肉親を自分たちの手で葬ることは、何物にも代えがたい意味を持っています。彼の遺体が成田を出国する何日も前から、モスクワには100人もの親戚一同が集まり、棺の到着を待ち望んでいました。

 チェチェンでは、葬儀の際、故人の親族が、一頭の牛を殺し、参列者に振る舞わなければなりません。そして、集まった人々は、4日間にわたって死者のために祈りを捧げます。

 一連の件につきまして、ご質問やご要望などがありましたら、下記までお問い合わせいただければと思います。

 最後になりますが、改めて皆様にお礼を申し上げます。遺族からもお礼の言葉をいただいています。本当にありがとうございました。


2008年4月6日
チェチェン連絡会議 植田那美

問合せ先:メールアドレス kanti_4(at)hotmail.com


追伸:

 在日外国人が日本で亡くなり、遺体の搬送のために寄付を募る例は、実は珍しくありません。たとえば、出稼ぎのために日本にやって来た外国人労働者の中には、不法滞在のまま働き続けて体を壊してしまい、亡くなってからも、お金がないために、一ヶ月以上も遺体を放置されている人々がいます。私たちの生きている日本に、今。

 この件についても、もし関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、上記アドレスまでご連絡くだされば幸いです。最後までお読みくださり、ありがとうございました。