ロシア側
プーチン大統領は、ドイツのメルケル首相との首脳会談の中で、ポリトコフスカヤ殺害に関して「事件はロシアに大きな打撃を与えることはない」とのたまったそうです。小泉元総理風にいえば、「この程度の暗殺はたいしたことではない」というところしょうか。…
「レバート・ヴァカエヴァさんの25歳の息子、カズベク・ヴァカエヴァさんは、2000年8月1日にロシア兵によって拘束され、それ以後消息は分かっていません。カズベクさんは『Internat』と呼ばれる拘禁施設に連れて行かれました」「レバートさんは8月13日まで毎…
ロシア政府がチェチェン独立派に降伏を呼びかけてから1ヶ月。政府は投降した独立派戦闘員に対する「恩赦」を宣言し、すでに80名以上の戦闘員が投降していると言われているが、その実態はどうなっているのだろうか。チェチェン、イングーシ、ダゲスタンの現地…
8月8日、チェチェン親ロシア派政権大統領のアル・アルハーノフは、政府が「恩赦」を宣言したことによって、すでに84名の独立派戦闘員が投降したと語った(8月8日付 ラジオ・リバティ)。「恩赦」というのは、ロシア政府がバサーエフの死を受けて独立派に呼び…
チェチェン問題を語るとき、「ロシアの侵略に対する抵抗の歴史」という言葉がよく用いられる。ロシアを加害者として、チェチェンを被害者として、チェチェン戦争を捉える見方は、解りやすくはあるけれど、ときに被害者が加害者になる可能性というものを忘れ…
ロシア連邦保安局(FSB)の長官が、チェチェン・ゲリラに対して、8月1日までの武装解除と投降を要求した。一方、チェチェン独立派政権は、戦争の継続を唱えながら、G8サミットに対する声明の中でロシアに対する即時無条件の交渉の開始を要求している。だが、…
ロシア最大のお尋ね者であったチェチェン野戦司令官シャミーリ・バサーエフが、7月9日死亡した。バサーエフは、チェチェン独立運動の過激派を代表する存在であり、ベスラン学校占拠事件を含め、ロシアに対する数多くの大規模なテロ攻撃への関与を表明してき…
チェチェン独立派最強硬派のシャミーリ・バサーエフ野戦司令官が、7月10日、イングーシ共和国で死亡した。ロシア当局は、バサーエフの死を「対テロ作戦」の成果(要するに殺害)として発表しているが、チェチェン戦争の継続を望んできたロシア当局と利害を共…
シャミーリ・バサーエフの死はロシアに何をもたらすのか? ラジオ・リバティのリズ・フューラー記者による分析。
公式にはまだ発効されていないはずのロシアのNGO規制法が、チェチェンの人権状況を監視するNGOへの圧力を強め始めている。11年におよぶ戦争の中でチェチェン人に対して執拗に繰り返されてきたネガティブ・キャンペーンが人権団体と独立系メディアに向けられ…
「強者が弱者の真似をするとき、強大なソヴィエト・ロシアが、敵対する世界に包囲された『貧者の仲間』の指導者のように振舞うとき、世界に災厄がもたらされる。弱者が弱さを強さに変える方法を強者が採用するとき、それは強制と非人間化の道具と化す」(エ…
ロシア対外情報局のセルゲイ・レベジェフと言う人が、「アルカイダの最高幹部たちを始末した」と言っている。たぶんチェチェンでということだと思う。記事で名前が挙がっている「幹部たち」の名前は Abu Zubaid, Abu Laith, Khalid Sheikh Mohammed, Abu Far…
死んでいた ずっと、「どうなったんですか、テルキバエフの件は」と聞かれていて、時間ができたので調べてみた。2002年のモスクワ劇場占拠事件には、実はロシア側のエージェントが挑発していた可能性がある。これによらず、「チェチェンによるテロ」と言…