報道の自由

誰がアンナ・ポリトコフスカヤを殺したか?

アンドレイ・バビーツキ 2006年10月10日 ラジオ・リバティ http://www.svobodanews.ru/Article/2006/10/10/20061010000059833.htmlアンナ・ポリトコフスカヤの悲劇的な死についてインターネット上で繰り広げられている議論を読むと、人間の醜悪性はもはや限…

アンナ・ポリトコフスカヤ追悼集会のようす(その1)

緊急追悼集会「アンナ・ポリトコフスカヤの暗殺とロシア・チェチェン戦争」 林さんの話: ●言論の自由 ソ連が崩壊してロシアに変わってから、記者が暗殺されるというケースは200件を超えている。今回暗殺されたアンナ・ポリトコフスカヤが所属していたのは、…

アンナ・ポリトコフスカヤ追悼 石川逸子

アンナ あなたによってチェチェンを チェチェンの惨を知った 潰されてしまった グローズヌイの町 コムソモーリスコエ村を 鳥もさえずらない ドゥバ・ユルトの村を ロシア連邦軍の懲罰作戦の餌食になった マフケティ村 明け方にふいに連行され 穴牢に放りこま…

ロシア・チェチェン友好協会潰される!

10月13日、ロシアの地方都市ニジニー・ノブゴロドの裁判所が、現地で活動しているロシア・チェチェン友好協会に閉鎖を命じる判決を出しました。ロシア・チェチェン友好協会は、ロシア人を中心として、チェチェン戦争の平和的解決をロシア社会に訴えてきた組…

ラジオ・リバティからの記事、いくつか

10月11日以降のラジオ・リバティより、ポリトコフスカヤ暗殺に関する続報です。(邦枝律)

ポリトコフスカヤはチェチェン報道のせいで暗殺された

アンドレイ・バビーツキ 2006年10月7日 ラジオ・リバティ(ロシア語版) http://www.svobodanews.ru/Article/2006/10/07/20061007214906310.html わたしはアンナ・ポリトコフスカヤをよく知っていましたし、チェチェンでは共に仕事もしていました。彼女はこ…

[TUP-Bulletin] 速報638号 アンナ・ポリトコフスカヤ暗殺事件に関するIFJ声明 061011「全世界の報道に対する野蛮な挑戦を許してはならない」からの転送です。

プーチン大統領の反応

プーチン大統領は、ドイツのメルケル首相との首脳会談の中で、ポリトコフスカヤ殺害に関して「事件はロシアに大きな打撃を与えることはない」とのたまったそうです。小泉元総理風にいえば、「この程度の暗殺はたいしたことではない」というところしょうか。…

私たちの時代のスターリン

――(拷問や誘拐といった)事件は、ごく一部の人に降りかかる特殊な出来事だという人もいますが? 「それらを『特殊』な出来事だと言ってしまえるのは、被害者が私たちの愛する人―息子や兄弟、夫―ではないからです・・・それがごく一部の人に降りかかるものだ…

ヘルシンキでポリトコフスカヤの追悼集会

ヘルシンキのロシア大使館前でポリトコフスカヤの追悼集会が行われました。http://www.afpbb.com/article/963774

ノーヴァヤ・ガゼータ:ポリトコフスカヤ特集

ノーヴァヤ・ガゼータによる10月9日のアンナ・ポリトコフスカヤ特集の冒頭に寄せられた文章です。 元がロシア語のため、訳にあまり自信がありませんが、取り急ぎお送りします。

アンナ最後のインタビュー記事「カディロフはチェチェンの大統領にはなれない」(抜粋)

アンナ・ポリトコフスカヤ最後のインタビュー(のひとつ)記事について:記事の日付によればまさに彼女の死の直前、ロシアの人権団体の連合サイト、「カフカスキー・ウーゼル(コーカサスの結び目)」は、アンナ・ポリトコフスカヤにインタビューをした。そ…

モスクワの声

モスクワにいるY.K.さんが、ポリトコフスカヤの死に対するロシア国内での反応をお知らせてくれました。以下にメールを紹介します。 ポリトコフスカヤの件は大きくとりあげられ、モスクワの中心部で行われたピケに私も行きました。集まったのは、ロシア人とグ…

ポリトコフスカヤ暗殺:ロシア政府の対応

ポリトコフスカヤの暗殺について、ジャーナリスト団体や人権団体が抗議声明を発表する中、ロシア政府は今のところ特に何も反応を示していないそうです。

台頭する民族主義 緊張高まるロシア

10月5日(木)にNHK-BS「きょうの世界」で、『台頭する民族主義 緊張高まるロシア』という番組が放送されました。 番組紹介: 100以上の民族を抱える多民族国家ロシアで、いま、少数民族への迫害を背景にした犯罪が多発している。8月には、モスクワ市内のエ…

アンナ・ポリトコフスカヤの暗殺、読者からのメッセージ集

"モスクワ10/7/2006" 彼女の胸を弾丸が貫いた時 彼女の頭に弾丸が撃ち込まれた時彼女が世界にどうしても伝え続けたかったことを 身をもって伝えてくれた愛する人が 大事な人が 兄弟が 息子が 娘が 信ずべき人が虫けらのように殺されていくのは どんな気持ち…

プーチン、お尋ね者に

報道の自由を守ることを目的としたジャーナリストによる国際NGO、「国境なき記者団」のトップページにロシアのプーチン大統領がデビューした。彼の顔画像とともに現れるキャッチフレーズは"THE PREDATORS OF PRESS FREEDOM"。直訳すると「報道の自由の捕食者…

チェチェン人権活動家がNGOに対する圧力の強化を懸念

公式にはまだ発効されていないはずのロシアのNGO規制法が、チェチェンの人権状況を監視するNGOへの圧力を強め始めている。11年におよぶ戦争の中でチェチェン人に対して執拗に繰り返されてきたネガティブ・キャンペーンが人権団体と独立系メディアに向けられ…

月刊『今日のチェチェン社会』の最新号が発行される

2006年2月22日 プラハ・ウオッチドッグ http://www.watchdog.cz/index.php?show=000000-000010-000005&lang=12月22日に月刊誌『今日のチェチェン社会』第二号が発行された。『今日のチェチェン社会』は、プラハ・ウォッチドッグ*1と「非常事態のジャーナリズ…

メディアの中のチェチェン、あるいは一つの国に対するダブルスタンダード

今日のロシアにはチェチェンに対するダブルスタンダードが存在する。一つは、チェチェンを何一つ特別なことの起こっていないロシアの一地域として扱うもの。もう一つが、チェチェンを血にまみれた異世界としてロシアから切り離して語るもの。一見正反対に見…

ロシア:瀕死のジャーナリズム

「我々の敵はテロリストでなく、ジャーナリストだ」というプーチン大統領の発言が雄弁に語っているように、チェチェン戦争は独立したジャーナリズムに対する戦争でもある。その被害者の一人が、「人権擁護」新聞編集長のスタニスラフ・ドミトリエフスキーだ…

バビーツキ記者来日講演記録その3

(2005.10.27 報告会 終わりなきチェチェン戦争、強権化に向かうロシア社会 文京区民センター) チェチェンはどう語られているか? 皆さんこんにちは、まずはじめに、こうしてお集まりくださったことについて、感謝を申し上げたいと思います。チェチェンについ…

バビーツキ記者来日講演記録その2

(2005.10.26 講演 都内) 発表 バビーツキ:95年夏に樹立された親ロシア派の警察権力によって、前例を見ないほどの誘拐が横行しています。その犠牲者になっている人の多くは男性の、民間人です。いまだにそれらの犯罪が続行しているのですが、その誘拐はビ…

バビーツキ記者来日講演記録その1

(2005.10.25 記者会見 飯田橋・東京ボランティア市民活動センター) 紹介 青山正(市民平和基金代表):まず始めに、今回のアンドレイ・バビーツキ記者招聘の主催団体であるチェチェン連絡会議について簡単にご説明します。チェチェン連絡会議は、チェチェン…

お金がないぞ

最近、大富が忙しくしているのはバビーツキ招聘の段取りなのですが、とにかくお金がないです。 地獄のチェチェンで踏みとどまって取材を続け、ロシア政府に拘束され、行方不明になったかと思えば、チェチェン独立派を装った親ロシア派民兵に引き渡される現場…

野戦司令官ウマーロフへのインタビュー

2005年7月28日(火) ラジオ・リバティによるチェチェン野戦司令官ウマーロフへのインタビュー (アンドレイ・バビーツキ)6月中旬、ラジオ・リバティのアンドレイ・バビーツキ記者がチェチェンに入り、1995年からチェチェン・レジスタンスとして2度の戦争を…

採録:チェチェン 真実への戦い 〜逮捕されたロシア人記者〜

「チェチェン 真実への戦い 〜逮捕されたロシア人記者〜」 メントン・バラクラフ・ケアリー・プロ(英)2000年果敢にチェチェン報道を続けるロシア人記者アンドレイ・バビーツキ記者についてのドキュメンタリー番組。前半に、ブーツを履き、デジタルビデ…

バビーツキ、チェチェン戦争に対する現在の見解を語る

The JAMESTOWN FOUNDATION Vol.8, 58号(2002年3月22日) http://jamestown.org/publications_details.php?volume_id=25&issue_id=2223&article_id=19259ラジオ・リバティの記者アンドレイ・バビーツキーは、自著「Nezhelatelny Svidetel(望まれぬ証言者)…

<解説>バビツキー事件

ラジオ・リバティーのベテラン記者であるアンドレイ・バビツキー氏は、2000年1月中旬、チェチェンでの戦争現場から報道中にロシア軍に逮捕された。1週間近くたってから、当局から「非合法武装勢力に参加した」として、正式に逮捕状が出された。2月3…

RFE/RL:あれは招待だったんですよ

イングーシで、ポーランドの記者が当局に拘束された件について、イングーシ内務省のスポークスマン、ムラート・ズラードフ氏は「誘拐の危険があったので、彼らの安全のために内務省に来てもらっていたんです」と話した。記者3名は、チェチェンの取材のため…