2007-01-01から1年間の記事一覧

モスクワ劇場占拠事件から5年(3)

日本の全国紙としてはおそらく初めて、モスクワ劇場占拠事件の5周年に関するニュースが報道された。23日付の産経新聞が掲載した「露特殊部隊の“無力化ガス”正体判明」という記事によると、ロシア特殊部隊が突入作戦の際に使用したガスは、「1滴で巨ゾウをも…

ドゥブロフカ劇場占拠事件から5年

2007年10月23日 プラハ・ウォッチドッグ オレグ・ルキン 2007年6月1日、モスクワ検察庁は、チェチェン・ゲリラが「ノルド・オスト」の観客900名以上を人質に取ったドゥブロフカ劇場占拠事件の公式調査を打ち切った。 公式調査によると、人質のうち占拠犯に直…

モスクワ劇場占拠事件から5年(2)

22日付のモスクワタイムズに掲載されたルポルタージュを紹介したいと思う。記事のタイトルは「ドゥブロフカ:外国人の見た悪夢」。自身も人質となり、米国人の婚約者と娘を亡くしたカザフスタン出身の女性の目から見た、モスクワ劇場占拠事件が再現されてい…

モスクワ劇場占拠事件から5年(1)

2002年10月にモスクワ劇場占拠事件が起こってから、明日で5年になる。事件は、チェチェン人テロリストが約900人の人質を取ってモスクワのドゥブロフカ劇場に立てこもった10月23日に始まり、ロシア軍特殊部隊が劇場に強行突入した10月26日に終わった。少なく…

第6回 希望のための非暴力セミナー

「ビルマの非暴力から学ぶ―在日ビルマ人の民主化への思いと生活・労働」 9月にビルマ(ミャンマー)で起きた民主化を要求する僧侶・市民の大規模な街頭行動に対し、軍事政権は武力により押さえこもうとしています。しかし、日本人ジャーナリストの長井健司…

広島:チェチェン、そしてロシアを知る。

映画『踊れ、グローズヌイ!』(2002年作品、75分)の上映 林 克明氏(ジャーナリスト)の御話 (はやし・まさあき氏のプロフィール)1960年長野生まれ。1995年以降、15回以上、チェチェンに入り取材を行なう。著書に『カフカスの小さな国 チェチェン独立運…

ヤマダーエフ部隊の配下20名以上がチェチェンから逃亡

チェチェンプレス 2007年10月17日 元ヤマダーエフ部隊「ボストク(東)」の隊員20名以上が、数ヶ月前にカディーロフ部隊の「石油連隊」(グデルメス地区のジャルカ村に駐屯)に寝返り、さらに10月初頭、チェチェンから逃亡した。「カフカス・センター」が報…

インド平和大行進からの手紙

南無妙法蓮華経 合掌 (船中で出会った「太子」さんという友人への手紙です) インドの非暴力抵抗運動の一端を記してあります。チェチェン関係の皆さんにも知って欲しく思います。十一月十四日にはキルギスやウクライナの閣僚級の人が参ります。アーラ・ドゥダ…

プーチン側近の抗争露見 治安機関同士の内紛が表面化

連邦保安局(FSB)と連邦麻薬流通監督庁との間の対立を報じる記事が朝日新聞に出ていて、 政治評論家のベルコフスキー氏は「プーチン氏が調整機能を失った瞬間、『銃撃戦』が始まる」と指摘。大統領退任後の首相就任に言及したのも、影響力を維持する姿勢を示…

「単一文化、単一民族」:外国人お断り

人口と労働力が減少しているにもかかわらず、日本は移民や難民の受け入れに冷淡である。ジェフリー・ヨーク 2007年10月9日 Globe & Mail 東京―デニズ・ドーガンさんは、生まれ故郷のトルコの村で、長年差別と迫害を受けてきた。デニズさんは少数派のアレビ派…

抗議なきデモ

ロバート・コアルソン2007年10月12日(ラジオ・リバティ) 先月初頭、ベスラン事件3周年の追悼デモに参加した13人が、逮捕・起訴された。今月初頭、1万人以上の親クレムリンの若者たちが、ウラジーミル・プーチン大統領の55歳の誕生日を祝うために、モスクワ…

ミャンマー人 相次ぐ難民認定破棄

東京新聞 2007年10月12日 ミャンマー情勢が緊迫し、世界の耳目を集める中、東京高裁で九月下旬、先進国としての国際認識を疑われかねない不可解な判決が二件相次いだ。いずれも東京地裁で難民と認定されていたミャンマー人に対し、帰国しても迫害を受ける可…

アンナ・ポリトコフスカヤ

ナタリヤ・エステミロワ 2007年10月5日 グロズヌイ(ロシア) 彼ら――ジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤと警察のセルゲイ・ラピン――が最後に会ったのは2003年11月、グロズヌイにあるオクチャブリスキー地区裁判所の荒れ果てた建物の中でである。彼は…

講演会「アンナ・ポリトコフスカヤ暗殺とチェチェン戦争」

射殺された女性ジャーナリストは、何を見たのか。 ロシアで人権侵害の告発を続けてきた、女性ジャーナリストのアンナ・ポリトフスカヤさんが何者かに殺害されてから、早くも1年が過ぎました。チェチェンでの泥沼の戦闘が続く同国では、ジャーナリストや平和…

正月に「暗殺!リトビネンコ事件」が商業公開

映像作家の岡田一男さんからいただいた情報です: アンドレイ・ネクラーソフ監督の長編ドキュメンタリー、原題「反逆!リトビネンコ事件」が、「暗殺!リトビネンコ事件」として正月、東京渋谷のユーロスペースで単館上映ながら商業公開されることになり、作…

チェチェンの記憶――過去・現在・未来

記憶――、といってももちろん、チェチェン戦争自体が過去のものになったと言いたいわけではない。それどころか、未だ現在進行形で続くこの戦争には次々と新たな「日付」が書き加えられていく。 昔ある知人が、(沖縄の米軍ヘリ墜落事件について)「事件は忘れ…

アレクサンドル・リトビネンコ追悼集会 -ロシアの闇とチェチェンの平和を考える-

中澤孝之さんに聞くロシア治安機関の危険 独裁化するロシア社会、を象徴するような人物が、昨年死亡しました。元FSB(ロシア連邦保安庁)将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏です。 リトビネンコ氏は、99年にモスクワなど数箇所の都市で発生した謎の連続アパ…

ミャンマー:軍政とビジネス

フランス石油メジャーのトタル社が、ビルマへの新規投資を控えるよう求めたフランス政府に反発し、「住民がさらに困窮するリスクは受け入れがたい」という声明を発表したという[朝日新聞 10/08]。トタル社は、ビルマ南部のパイプライン建設事業に参加して、…

【転送・転載歓迎】『ガーダ -パレスチナの詩-』 DVDリリース記念特別企画

http://news.ghada.jp/?eid=535447『ガーダ -パレスチナの詩-』 DVDリリース記念特別企画『パレスチナ1948-2007』開催!!http://ghada.jp/

12.1 「終焉に向かう原子力」(第5回)

今年はチェルノブイリ原発事故21周年ですが、7月16日柏崎刈羽原発が地震で大きな被害を受け世界に衝撃を与えました。停止中の7基を廃炉に追い込みましょう。東海地震が迫る浜岡原発も停止させなければなりません。また、六ヶ所再処理工場の本格操業を絶対に…

イングーシにおける紛争の根源を探る

ファティマ・トリソーワ イングーシ共和国は、今日紛れもなく戦時下に置かれている。第一に、不吉なことに、ロシア政府はイングーシを対テロ作戦地域に指定した―ロシア政府は二度のチェチェン戦争を公式にはいまだに「対テロ作戦」と呼んでいる―。第二に、軍…

自分も何かできる事を

こんにちは。最近書店で「チェチェンで何が起こっているのか」という本を見つけ読んでみてこのHPを知りました。恥ずかしながら,現在まで事情をほとんど知らず,初めて背景を知りました。こんな非人道的な行為がまかりとおっているかと思うと非常に断腸の…

(手紙)真のロシアのインテリの輝き

●さん、コメントありがとう。アンナのことに関心を持ってくださって嬉しいです。 昨日の東京新聞にも記事が出ていましたね。 アンナの本で最初に日本ででたのは、『チェチェン やめられない戦争』(NHK出版)です。これを読むと、アンナがロシア軍の側にも、…

萎縮するロシア・メディア

プーチン政権を厳しく批判してきたロシアの女性記者ポリトコフスカヤさんが射殺された事件から、七日で一年となる。ジャーナリズムへの深刻な危害に、国際社会のロシアに対する懸念は強まったものの、プーチン政権のメディア統制は事件後も緩む気配はない。…

「ミーダーン パレスチナ・対話のための広場」発足一周年イベント

- 「ミーダーン パレスチナ・対話のための広場」発足一周年イベント 写真展+上映+シンポジウム 「パレスチナ・占領40年と抵抗のかたち」 -

「グローバルフェスタ JAPAN2007 地球と家族」

周的写真生活からの転載です。 http://shukaori.exblog.jp/d2007-10-04今まで知りませんでしたが、10月6日は「国際協力の日」だそうです。 という訳で、10月6〜7日にかけて日比谷公園で「グローバルフェスタ」が開催されます。 日本中のNGO・NPOが大集合です。

ロシアに広がるチェチェンの傷

ロシアの地方でチェチェンの傷がどんな風に広がっているかを聴きました。アフガン帰りのひとたちの精神障害もありますが、ある研究者が 地方の調査研究で 泊まっていたホテルだかなにかの番人のおばさんが 息子はチェチェンの武装勢力に殺されたのだと嘆いた…

クルド人難民ムスタファ・チョラクさん一家の在留特別許可を求める署名のお願い

クルド難民への支援をおねがいします。 ムスタファさんは18歳の頃、母国での迫害を逃れ、日本に庇護を求めやってきました。そしてフィリピン人のエバンジェリンさんと出会い、結婚し2人の女の子が生まれました。日本で生まれ育った子供達は日本語しか喋れ…

【転送歓迎】チェチェンイベント情報 2007.10.04

今回のイベント情報では、軍事政権によって200名以上が殺害されたビルマのデモに関連して、私たちにできることをいくつかお送りしたいと思います。ビルマ大使館への抗議FAXや、中国政府と国連安保理への請願署名、スーチーさんの解放を求める署名、在日ビル…

【転送歓迎】ティンさん一家の強制送還を止めるためのネット署名にご協力を!

17年前に来日したティン・ナインさん一家が、近日中にもミャンマーに強制送還される恐れが強まっています。私たち「THEIN NAINGさん家族の在留を求める会」は、ティンさんら家族の友人として、また隣人として、かれらが日本で安心して暮らしていけるよう、法…